90歳の母、これまでに介助されながら、都合4種類の入浴を体験した。
もはや寝たきりだが、入浴介助については経験豊富だ。
私がじっさいにそばで見ているのは、在宅用の介護サービスのみ。
サ高住と病院の入浴は、母が話しているのを聞いただけだ。
でもまあ、母の話って、文句は多いが、だからといってハナシを大げさにはしていない。
というわけで、それぞれどんな入浴介助だったのかをまとめておく。
サ高住での入浴介助
自力で入れなくなってからは、1階デイサービスフロアで、機械浴。
▼機械浴(チェアー浴)
出典 https://www.og-wellness.jp/product/care/hk825
機械浴そのものは、満足度が高い。
首まで浸かれるし、ブクブク泡まで出て気もちがいい。
ただ、サ高住の対応が悪かった。
人数が多いので、けっこう寒いところで、みんなすっぽんぽんで待つ。絶えず順番待ちしているので、非常にあわただしい。
機械に入るまえに全身を洗うが、介助で洗ってもらえるのは、髪の毛と背中、足のみ。ほかの部分は自分で大急ぎで洗わないといけない。
機械浴から上がると、ちゃっちゃと服を着て、すぐに自分でドライヤーをかける。
機械の浴槽は、都度洗浄はしない。もちろんお湯は入れ替えるけど。
だが、前のヒトが汚物まみれとわかっていて、そのつぎに自分の順番が来るとものすごくイヤ。
介助者のひとりに若い男性がいて、いくら高齢でもそれは勘弁して欲しい。
とにかく数をこなすので、すべての所要時間は30分。(服を脱いでから、フロアから出るまでの時間)
母いわく「まるで人間洗濯機」。
まあ、施設によっていろいろでしょうな。
在宅│身体介護としての入浴介助
ヘルパーさんが自宅に来てくれて、自宅の浴室で入浴介助してくれる。
ウチの浴室は狭いので、ヘルパーさんがタイヘン。
母はもう、浴槽をまたぐことができないので、シャワーのみ。
女性ヘルパーさんひとりの対応なので、母を抱えて浴槽には入れられない。
なので、寒くなってくると冷えて困る。
たまたまそういう事業所さんなのだが、わりとしょっちゅう新人さんが見学として同行。
浴室の中までは入って来られないが、あいさつとか、研修としての説明とかがメンドー。
ヘルパーさんと一対一なので、他人に気を使う母には、非常に不評だった。
介助されているあいだ、ずっとヘルパーさんをホメてあげたり、お礼を言いつづけたり、話を聞いてあげたりと、母の「サービス?」が過剰なんだよね。
しまいには「シャワーが苦痛」とまで言いはじめて、退院後は止める。
所要時間は40分。(ヘルパーさんが玄関から入り、玄関を出るまでの時間)
割り切って、そこそこ無言でいられて、シャワーのかけ具合や温度を注文できるヒトならOKだと思うが。