今夜は職場の歓迎会だった。4月の異動で転勤してきたひとたちの歓迎で、私は直接関係ないけど上司に呼ばれたので出席した。宴会は午後6時半からで、今日くらいは3時間ほどちょっとしぶしぶサービス残業をした。まあね、そのくらいはほんとサービスしまっせ。
ここの会社もじき5ヵ月になるので、宴席でいっしょのひとともかなりなじみがあった。この会社らしく、みなさん礼儀正しく上司や先輩を立てて、終始なごやかに話をしている。昔OLをしていたころは、こういう宴会がすごく苦手だったが、いまは新鮮でみんなの気遣いが好ましく思える。
あたりさわりのない話題だったり、少し大げさに笑い合ったりすることが、それはそれでやさしさでもあるよね。大人のやさしさでありふるまいだなあと思って、なんだかとても楽しく過ごせた。そして、ここの会社がけっこう自分に合っているよなあとも感じた。
だから、ふと退職を撤回するとしたらどうだろう?とシミュレーションしてみた。う~ん、この会社で働くことは、なんがなんでもイヤというわけでもない。自分がどのくらいまで働けるかを決めて、それをちゃんと提示すればやってやれなくはない。
でもなあ、今年の夏は北海道をさまようという計画で、すでにアタマがいっぱいなんだよね。北海道をあてどもなくブラブラして、朝晩は寒い寒いと震えているつもりなんだよね。もうね、脳ミソがソレ以外のことを拒否しとるんだわさ。どこまでも一直線の道路とか、牧草ロールとか、大雪山系の雄大な山並みとか、温泉とか、そんなんしか目に浮かばないんだよね。
ダメだっ! このまま6月も7月も8月もココの会社で沈殿しているのは不可能だ。予定通り辞めよう。もうみんなと仲良くなれて、帰り道もわいわい言いながら駅まで帰って、なんかこんな毎日がずーっと続くのが当たり前っぽいけど、でもやっぱり辞めよう。
帰宅してからは歌の練習をちょっとだけ。毎日0.1ミリの積み重ねがうれしい。好きなフレーズがどんどん増えてきて、そこばっかり歌って、バッハ天才じゃん!とか思ったり。あ、放浪してたら合唱の練習に行けないんよね。ま、そこは自主練でなんとかする。まずは北海道。