ビックリするほど急激に衰えていく90歳母

日々のあれこれ

退院してから、2ヵ月少し経過したが、母上、ほぼ寝たきりなので、どんどん「ぐんにゃり」してきた。

起きるのは、トイレのときのみ。

それ以外ずーっと寝ているから、そりゃま、全身の筋肉が衰えてきますわな。

ベッドとトイレの移動は、キャスター付きイスで、かろうじてデキている。

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けれども、イスから便座に移るときに立ち上がれないことが多く、休憩をはさんで何度も試すので時間がかかる。

下の衣類脱着やスリッパ脱ぎ履きも、身体がぐにゃぐにゃなので、これもますます時間がかかる。

いまは、トイレ1回に30~40分はかかっているな。

母は、自分で決めた時刻になると、トイレに行く習慣なのだ。

だから、トイレに間に合わないってことはぜんぜんないが、わざわざ行っても、ほんのちょっぴりしか出ない。

でも、1日6回と決めているので、規則正しくトイレに通う。

母ちゃん「めんどくさいけど、行くのよ」

私「まあ、行くとこってトイレしかないし、リハビリになるからいいんじゃない?」




日中、食事(といっても胃ろう注入)のあとは、けっこう長々とおしゃべりを楽しむ。

むかし話が多いものの、新しい機器とかは好きなので、このごろはドローンの話題とか。

「ドローンは便利よ。でも、ヘンなとこで飛ばすヒトがいるから、資格ができたのよ」と母ちゃん。

せっかくまだ好奇心があるんで、テレビを見られたらいいのに、やっぱりそこまでの気力は出ない。

そもそも私はテレビを見ないので、ふたりで、

「いったい世の中がどうなっているのか、さっぱりわからない」と言い合っている。

なにか変化があるのは、ひとつだけ。

それは、母の老化が進むこと。

1週間単位ぐらいで、デキないことが増えつつある。

1ヵ月単位なら、あまりにも差が歴然としていて、ちょっと感心してしまうほど。

ほんの1ヵ月まえまでは、シルバーカーで歩けていたのに、いま現在は一歩も歩けない。




てか、立っていられなくなるのも、もう間近かね。

ただ、救いなのは、母本人が「今後を憂いていないこと」。

どういうわけか、ふたたび歩けるようになる、と信じている。

あと、いまは歩けなくなったので、「歩行中の転倒」が皆無になった。

そもそも歩かないので、歩いているときの転倒がなくなった。当たり前だ。

だから、危険なのは「ベッド-イス」「イス-便座」への移動のとき。

しかし、危ないと分かれば、すぐに座れる状態なので、まあ、非常に危険というわけではない。

いまのところ、このキャスター付きイスでトイレへ行くのは、ごく一時的な対応。

もう近いうちにポータブルトイレだろうね。

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