5:30起床。車内温度21.3度。今朝は涼しくてほっとした。道の駅「南ふらの」は金曜日の夜でも混んでいなくて静かに過ごせた。
「南ふらの」は、1993年に北海道では3番目に登録された道の駅だ。いまから25年まえだったらこういった外観も当時の最新デザインとしてよかったんだろうな。
道の駅にあるラベンダー畑。ラベンダーの紫はやっぱりきれい。
美瑛・富良野が30度を超えてあまりにも暑くなってきたので、夏でも気温が上がらない道東へ行くことにした。車上生活をしていると暑いのはコタえるね。
一週間まえに東→西に越えた狩勝峠を、今日は西→東に越える。霧でなにも見えない。
7月20日に車中泊した道の駅「ピア21しほろ」が気になるので寄ってみる。
期待以上にすてきな館内だ。去年4月に移転リニューアルオープンしたばかり。
しゃれたカフェがあったので、
外が見える席で、
モーニングセットをついつい。
テーブルには本などもディスプレイされている。
おいしそうなパンも売っているし、
アンティーク小物まで販売されている。
モーニングを食べながらつらつら考えたが、私はこんな感じの道の駅が好きだなあ。
連泊していた道の駅びえい「白金ビルケ」も似通ったところが感じられ、最近できる道の駅はやはりこういう雰囲気になるのだろうか。それはやはり最新の建築デザインを反映しているからだろうか。
館内のディスプレイも、昔ながらの道の駅とはまったくちがっているし、照明もちがっている。去年たまたま職業訓練でデザインの勉強をほんの少しやったので、道の駅のデザインでも、なるほどこうもちがってくるのかととても興味深い。
さて、そのまま東に進めばよかったのに、そのときは道の駅「あしょろ銀河ホール21」へ行くつもりで、いったん北上した。ところが、その道の駅の近くには温泉がなかったので予定変更、途中から道の駅「ステラ★ほんべつ」をめざして南下した。
その南下するときの道道88号線。ほとんどクルマに出会わない。延々とひとりでトロトロ走り続けるだけ。
ときどきクルマから降りて、道路のまんなかに突っ立ってあたりを見回しても小麦畑が広がるだけ。
たまにカラスが鳴いているが、それ以外なんの音もしない。ただ茫漠と畑が広がっている。北海道だなあ。
昼食。道の駅「ピア21しほろ」で買ったミンチカツとパン。
曇っているのでやる気がない。温泉で活を入れよう。本別温泉グランドホテルへ行ってみた。
でも、日帰り入浴は正面玄関から入れなかった。たまにそういうホテルがあるね。宿泊客と区別していてそれはそれでいいことだと思う。
しぶとく正面玄関を偵察。シャンデリアやカーペットがやや古めかしい。
休憩所はこじんまり。お湯はしっとりしていてよかったな。
温泉から上がったら動く気が出てきたが、ここ本別町は観光できるところがそれほどなさそうだ。
いちばんおすすめらしい「本別公園 義経の館」へ行ってみる。なんでも、義経がここに飛来したという言い伝えがあるらしい。
なかはとてもきれいだが、だれもいなかった。
公園にある「かぶと池」。白鳥ボートが楽しそうだけど、さすがに乗らなかった。もうちょっとベタな観光地で挑戦してみよう。
しかたがないのでカモでも眺める。
そして、今夜の車中泊地、道の駅「ステラ★ほんべつ」。ここは旧本別駅の跡地にできた道の駅だそうだ。
本別駅の跨線橋はそのまま保存されている。
じっさいになかに入ることができる。
線路も一部残されている。
木の窓枠が郷愁をそそる。
道の駅の館内は、ごくふつうの昔ながらの道の駅だった。しゃれたカフェとは無縁だった。べつにそれでもかまわないが、意外にも私はカフェなんぞが好きなんだと、いまごろになってそういう自分を発見した。
うむ、自分探しの旅っちゅうわけではないが、まさかカフェが好きだとは思わんかったねえ。でも、好きなモノが増えるということはまちがいなくいいコトだ。
夕方から夜にかけては小雨が降ったり止んだり。久しぶりにクルマの屋根に当たる雨音を聞いた。