6:40起床。車内温度19.8度。ここしばらく夏らしさがもどってきて、朝のうちは冷えこみもなくたいへんさわやか。これで青空だったら申し分ないのだが、くもっているんだよね。でもまあ、雨じゃないのだから満足しよう。
道の駅「とうま」を出発して、近くの鷹栖町「田んぼアート」を見に行く。
JAたいせつ青年部が「農業に興味を持ってもらえるように」と製作しており、見晴台まで立ててくれている。
非常に大きいので、見晴台からひと目で全部は見えない。これは、エゾユキウサギとオオワシ。
ヒグマ。
タンチョウとキタキツネ。北海道の動物ばかりみごとだ。
見に来ていたひとは3人だけだった。ちょっとさびしいかな。
つづいて、これも近くにある「上野ファーム」へ。有名なガーデンなので、こちらはおおぜいでにぎわっている。
英国のガーデンをもとに造られたガーデンで、こちらは左右対称な「ミラーボーダー」。
歩いていると、花の香りがかぐわしく、思わず大きく息を吸ってしまう。
「パープルウォーク」という紫の小道。
「白樺の小道」があったり、
石門であったり、変化があってとても楽しい。
「ノーム(妖精)の庭」。どこか外国のおとぎ話に出てくる花園のようだ。
うれしいことに、丘のような低山「射的山」にもすぐに登れる。
ちょこちょこ歩くだけでもうてっぺんだ。おとうさんがベビーカーを押し上げていた。ご苦労さん。
周囲の田畑を見渡せてきれいだ。
カモも放し飼いにしているので、みんなカメラを持って追いかける。
カフェもちゃんとある。もともとは納屋だった建物なので「NAYA café」。
しゃれた店内だけども、65年前の柱や梁も当時のまま残されている。
人気メニューの「ガーデン風タコスミートライス」。私は野菜がめんどくさいんだが、こうして出されると食べられるなあ。
食後のコーヒーを飲みつつぼーっと過ごす。
午後から気温があがってきたせいか、天井部分から木材のきしむ音がときどき聞こえる。65年たっても木は変わらずに生きているかのよう。
食べ終わってからも、またガーデンをひとめぐりする。こんなオブジェもあちこち置いてある。
快適なチェアに座り込むと30分ほどあっという間に過ぎてしまうねえ。
ひとがおおぜいで、まあそういうのは苦手なんだけど、どうも帰りそびれていつまでもウロウロ。
だって、そこここに花が咲き乱れていて、
私は花にはあまり興味がないものの、そんな空間に身を置くのはとても心地よくて、
ついつい長居をしてしまった。
上野ファームのシンボルマークが好き。めったにおみやげは買わないが、ここでは「ラベンダーポプリ」を購入。さっそくクルマのなかに吊るした。
さて、旭川市のまんなかを通り過ぎてみたら、大都会でびっくりした。信号がたくさんあるのでけっこう時間がかかる。
その混雑がとぎれたあたりにある「万葉の湯」。
ここは健康ランドみたいだ。とても空いていて露天風呂ではひとりきり。
そして、旭川から西に走って道の駅「ライスランドふかがわ」へ。
あれっ? なんかちょっと見覚えがあるぞ。
自分のブログを検索したら、7月5日にここで車中泊と判明。その日のブログを読み返してみると、もうかなり以前のことのように思われる。そのころは宗谷岬をめざして北上していたが、それから半年ぐらいたったような気がする。
う~ん、放浪をしていると時間がたつのが遅い。たぶん非日常の連続で「時」が濃厚なんだと思う。そんな毎日を過ごせてしあわせだ。