抵抗しても、会社は私を変えようとする

今日は10回目の出勤日だ。うむ、ひと区切りである。
でも、まだたった10日しか働いていなくて、ちょっとなさけない。ひーん。

しかし真性のナマケモノである私は、週3日勤務がギリギリだ。ホントは週2日にしたいくらいだ。

むかしコンビニのパートへ行っていたときは週2日だった。しかも一日3時間のシフトだった。だからあ、そのパートは2年もつづいたんよ。
私のパートの最長記録でもある2年って、すっごく恥ずかしいけれど、週6時間しか働いていなかった。それでもしんどかったんだよね。

私は小学生のころから、母ちゃんに「あんたは弱いなあ」としょっちゅう言われていた。
そのころは、そう言われるのがとてもイヤだった。おもしろくなかった。ホントはそうじゃないと反発したかった。

けれどもいまの私は、なるほど、母ちゃんの言うとおりや、ワシはホンマに根性なしのあかんたれやとつくづく思う。
やっぱり母ちゃんはコドモのホンマの姿をよう見抜いとるわ。

しかし、カウンセラー先生のおかげで、そんなあかんたれの自分でも、まあエエわと思えるようになってきた。
だって、それが自分のハダカの姿だからしょうがない。

あかんたれをシバきたおしても、人並みにガシガシ働けるようにはならへん。
せいいっぱいで週3日なんだから、べつに堂々としていよう。週に何日働くか?は、めいめいお好みで決めたらいいだけのハナシだ。

というわけで、今日もイヤイヤ会社へ行って、でも行ってしまえば、仕事をしているときはそこまでイヤじゃない。
のんびりマイペースでボチボチやっている。そして、時間がたつのが早い仕事なので、ああ、もうこんな時間かと時計を見てニンマリする。

受電の仕事も少しずつ慣れてきた。
お客さんの「感情的ニーズ」をだんだん読めるようになってきた。

お客さんの質問に、ただ機械的に回答するだけではなく、ピンポイントでいい相づちを打てるようになりつつある。
たとえば「忙しいから」であったり「受験のまえに」であったり「日曜は子どもと早く遊びたいから」であったり、お客さんがナニを重要視しているのかを読み取って、そういうキーワードに対して「ああ、受験だからですね」とか「そうですね、ずっとお待ちになれませんね」と強めに相づちを打つ。

そうすると、お客さんに安心してもらえるみたいだ。
「ごもっともですねえ」と私はよく言うけど、いやホンマ、お客さんのハナシをよく聴いているとホントにそのとおりだからそう言うんだけど、それだけでもけっこうお客さんはいい雰囲気になってくれる。

ええと、まあ、カウンセリングの「傾聴」とか「共感」ってヤツだよね。
私は、自分の引きこもり問題で長いあいだ心理学の勉強をしてきたけど、ここにきてはじめて実践?してみて、わあ、ホンマにうまいこといくもんやなあと感心した。

会社の決まりで、お客さんの希望どおりにならない場合であっても、しばらくやりとりをしているうちにお客さんは気もちよく納得してくれる。お礼も言ってくれる。
そうやって電話が終わると、やっぱりすごくうれしい。

くそぉ、働くのは大キラいだから、仕事してうれしいなんて思うのが悔しいけど、腹立たしいことにちょっと楽しかったりする。
べつに意地を張らんでもええけど、仕事で気分が上下するのがイヤだ。フラットでいたい。もっと割り切りたい。

それだのに、お客さんはうれしそうな声を出すし、同僚のパートさんもにこにこするし、休憩でいっしょになった別部署のヒトがお菓子をくれたりする。
うう、そんなモンにダマされへんぞ。ワシはメシの種を稼ぎにイヤイヤここに来てるだけだぞ。

なのに、ついつい仕事の備忘録をせっせとつくったりしてしまう。
ヒトの影響力は大きい。あなどれない。なによりも「好意を示す」ということは、どんなヒトでも動かす力を持っているんだねえ。

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