パートにすごく時間を取られるので、昨日のブログで「よし!これからピアノの練習は『量より質』じゃ!」と決心した。
しかしっ! アンダンテさん(ブログ「アンダンテのだんだんと日記」)が、ちょうど昨日の記事「完璧テンポキープで練習するのが大切」のなかで紹介されていた、YouTube「瞬時にコードを鍵盤で弾くための練習方法」を見てたら、「質より量」ってのが強調されていてあちゃーって思った。
たぶんポップスの演奏のしかただと思うけど、「コードを見てすぐにパッと弾けるようになるため」のかなり具体的な方法が動画で説明されている。コード演奏なんてはじめて見たがおぼろげにわかった。でもまあ、ワシ、クラシックしか知らないから「あらかじめ楽譜にしといてっ!」って思ったなあ。
で、そのYouTubeのヒトが、練習というのは「質より量」だという。「慣れまくること」だという。「飽きずに練習しまくることが大事」らしい。そのためには「完璧なテンポをキープを。サボってもいいけどサボりすぎない」ようにせよという。
そして、練習のしかたでよろしくない例として「得意なところは早く弾いて、苦手なところは止まる」実演をしていた。「弾けるところはスラスラ、苦手に差しかかるとゆっくり探りながら」弾く。3回弾けなかった箇所は「テンポを20落としてください」という。「極限までテンポを落とす」。でも「テンポは一定に保って」練習する。そして、できるようになってからテンポを上げていく。
ひと通りふ~んって見たけど、でもお、ワシはこのヒトが言ってることをやっとるなあ。てか、そういう練習しかできへんねん。だいたいまず「弾けないところを集中攻撃する」。目安として100回/日練習をブチこむ。
そうやってヤバいとこをまあまあシラミつぶししたあと、つぎは約8小節ずつに分けて5回ほど反復練習する。このときからあとはずっとメトロノームを使う。そのときのテンポは30♩以下だね。メトロノームは30未満がないから、30未満のときは50♪とかにする。その後、徐々にテンポを上げていく。
練習ノートも毎日付けていて、どのテンポで何回弾いたかいちいち記録している。あ、ハノンは回数しか書いてない。でも、ツェルニー、シンフォニア、ソナチネとかはテンポ・回数・気づいたことを書いとるね。練習時間はストップウォッチで計測してる。
なので、まあワシの練習方法は、このYouTubeのヒトが言うとおりにだいたいやっていて「質より量」だったと思う。
しかし「質より量」には大きなデメリットがある。当たり前だけど「時間がかかりすぎる」! レッスン前日になってもまだテンポ40とかやねん。高速道路を40キロで走っとると思ってくれ。せめて60キロで走らんといかんでしょ? で、前の日にあわててガーッとテンポ上げるのに必死こく。しかしとうぜんあまり上がらない。
さらに、部分練習やりすぎの弊害もある。ときどき先生に言われるけど「こっちのむずかしいところはまずまずデキているのに、ココのかんたんなところのほうが弾けていません」
いやあ、ソレはヤバいとこ練習にかたよりすぎているからっス! シンフォニアって出だしは二声ではじまるけど、あのさいしょの二声のとこなんてほとんど弾かない。三声のゴシャゴシャしたところばっかり練習したくなる。しかも超低速で。
こういうのは、単なる「好み」なんだろうね。ワシは、もともと「シラミつぶし」が大好きなのだ。以前旧居をリフォームしたとき、あちこちのショールームを回って壁紙を7,000枚見たけど、ま、そうしないと気が済まないタチなんだよね。「量をこなすのが楽しい」。それと「延々同じことをするのが好き」。だから山登りも好きやってん。さらにそもそも「グズ」である。ゆっくりせえ言われたら、なんぼでもゆっくりできる。
たぶんきっと、「早めのテンポで通して弾くのが好きなヒト」って「音楽を聴くのが好きなヒト」なんじゃないだろうか? 自分の演奏を「聴いて楽しんでいる」のかもしれない。
ワシ、そんなに音楽聴かないもんね。ホントそう。めったに聴かない。音楽が好きなのは事実なんだけど、ま、そんなに聴かない。父ちゃん母ちゃん妹のほうがよっぽどかよく聴いてる。
じゃ、なんでピアノ弾いとるの?っつーたら、はは、「ピアノを習うのが楽しい」のかもしれんのう。そもそも「習うということ」が非常に好きなので、突き詰めたら「聴く」<「習う」なんだと気がついた。
さて、これまでは「質より量」派だったけど、しかしやっぱり「量より質」に替えてみよう。てか、時間ないからそうせざるをえない。「要領」とか「2割で8割押さえる」とかいっちゃん苦手なんだけど、いや、これからソレに取り組んでみよう。