「それって本当ですか?」というのは、大塚あやこさんの常套句である。
それって、世間で言われていることを鵜呑みにしてない?
それって、親の考えにとらわれているんじゃない?
それって、「本来の自分」が源になっていますか?
私は、18才のときから「仕事がぜんぜんおもしろくない、ホントは働きたくない」と思いつづけてきた。しかし、高校卒業後に入った会社以外は、ぜんぶ自分で選んだ職場なのだ。だいたい最低賃金程度のふつうのパートが多い。
まあ、ふつうじゃない特殊でヘンなパートもいくつか行ったけど、どっちにしても数ヵ月~1年で辞めてしまう。「なんかイヤだな」と思うとすぐに辞める。勤めはじめたときは「こんどこそココにホネ埋めるぞ!」と固く誓うのだが、どうかしたら一週間ぐらいで辞めたくなる。
こんなことになるのは「本来の自分」をちゃんと見ていないからだと気づいた。
そして、「自分にとって不幸な状況をつねに作り出す」のはなぜか?というと、おそらく「親に対する復讐」なんだとわかってきた。
要するにスネているんだ。親がぁ、大学に行かせてくれなかったからぁ、こんなぐらいのパートしかいけなくてぇ、そんなとこでもうまくいかなくてぇ、てめえらのせいでこんなんなってんだよぉ、どーしてくれるっ?!ってフテくされているのだ。
ああ恥ずかしい。さすがに書いててもどよーんってなるけど、ええと、コレがホンマですねん。ダダこねてるだけっス。
あのなあ、そろそろオトナになれよっ?! 大学行きたきゃーいまから行ったらいいんだし(そのつもり)、働くのもさあ、ホントにやりたいことをやりゃいいんだよ。
自分が自分をゴマかしているとかウソついてるとか、そこらへんはやっぱり自分ではわからなかった。講座中のセッションでカウンセラー役とモデレーターがふたりして、「うん、すごくウソついてる感じ。なんか小学生が一所懸命言い訳してるみたい」って言うから、私はその場にヘナヘナとくずおれてしまった。
はああ、そうかあ、他人には丸バレなんだなあ。でも、こうして本当のことをありのまま言ってくれるヒトたちがいてホントありがたいなあ。
さて、カウンセラー養成講座「ビリーフリセット・リーダーズ講座|ベーシック」(3~7月)も最終日となり、その日の午後はひとりずつプレゼンを行なった。ひとり10分ほどみんなの前で、「ベーシック4ヵ月で、学んだこと、変わったこと」を発表する。
これがものすごくよかった。ひとりひとりの個性が輝いていてすばらしかった。パワーポイントをちゃんと作っているヒトが多かったけど、なんかそれぞれの持ち味が出ているんだよねえ。紙芝居を作っているヒトもいて、そぼくな手作り感があふれていたりとか、ホワイドボードにイラストを描くヒトとかもいて、ほんと楽しかった。
私はと言えば、行きの新幹線でノートに書きなぐったヤツを持って、それ見ながらボソボソしゃべっただけだよ。そんなに準備ができてないのは私ひとりだったけど、あとで「ノート一個携えて淡々と話す発表がよかった」っていうヒトもいてて、あれー、ほんとなんでもありなんだなあと思った。
みんなよく勉強できているし、そして大きな変化を遂げていて、なんだかまぶしく輝いて見えた。プレゼン中に感極まって涙を流すヒトもいたなあ。なんだかあの空間はね、ただただ善意に満たされていてなごやかでありうつくしかった。
そして、発表の感想をめいめい書いてご本人に手渡す。それはもう、プレゼントをもらうようにうれしくて「宝物をもらったみたい」とみんなでよろこび合う。
さらに、講座の修了証をあやさん(大塚あやこさん)からいただく。私はセッション記録が1個足りなかったのだが、それは「あやさんの個人セッション記録を書いたらOK」と前日に言っていただき、あわてて書いて提出して、おまけで修了証をいただけた。
帰りの新幹線のなかで、みんなからもらった感想をなんども読み返した。ほんと愛をプレゼントしてもらったようでしみじみとうれしかったよ。