老いた身体をダマしダマし使うために

体調は日替わり。本日は急降下。一日ふとんのなかでうつらうつら。

ピアノはちょっとだけ。

本体の具合はよろしくないが、お指の調子はわりとよかった。

ふふふ~ん、「速く弾くための弾きかた」って「鍵盤の上3分の1」とかをねらうんだよね。ここしばらくツェルニーでそれを丹念にさらっているけど、そうすると手にあまり負担がかからない。

だから、これまでは「鍵盤の下までどっしん」ってやりすぎていたんだよね。それじゃ音もきたねーし手にもよくねーし。


なので、かる~くたんぽぽの綿毛みたいに弾く練習をする。ほぼ全体ふわふわね。でも一拍目のアタマは「トッ」とつつく。まろやかだけど芯のある音で。上行はふわわ~んとふくらませて、下行はしゅう~んと沈ませる。

こーかなあ、あーかなあって実験するのは楽しい。

いろいろやっているうちに、やっぱり手や腕、肩甲骨の位置しだいだなとちょっとわかってくる。

そのうち、おもしろいことに気づいた。

肩甲骨を背中真ん中に寄せ気味にして、さらに肩を下げると、手の痛みがマシになる。


なんで?

あれえ? もしかして神経かねえ?

ふと思ったのは、腕の神経がどこかでぎゅーってなってんじゃねーの?ってこと。

どっかが狭くなってぎゅーってヤツ。

適当に検索しているうちに、う~ん、「胸郭出口症候群」かもしれんと思い当たる。腕の神経の束って、鎖骨の下を通っているらしいが、そこが狭くなっていると神経が圧迫されてしびれや痛みが起こるという。


ためしに、胸郭出口症候群をやわらげるストレッチをやってみたら、おお、さらにマシになったぞ。

なるほどねえ、もう十年以上痛かったけど、コレかねえ。

だいたいヘンだと思ってたんだよ。その十年ぐらい前はバイエルを弾いていたけど、バイエル10分弾いても痛くなるんだよね。たった10分ぽっつんぽっつん弾くぐらいで腱鞘炎とかならんでしょ?

病院はぎょーさん行ってみたけどね。10ヵ所以上行ったかな。そういえば、私は「しびれ」とは言わんかったな。しびれもあるけど、痛みのほうが困ってたから「痛い」しか言ってない。しもたな。


まあ、そのうちまた病院行って「しびれとります」と訴えてみよう。

いま、鎖骨の下あたりを広げようと意識して弾いてみると、わあ、ちょっとちがう。とくに左手がむくみもあってぱんぱんだったけど、そのぱんぱんも少しマシになってきた。

ということは、だ。

もっと自分の身体に、自分で気がつくようにしないといけないね。

私は「痛み」しか感じていないと思い込んでいたけど、そうじゃなかった。「しびれ」も「むくみ」もあった。でもそれを認識できていなかった。


どうしてそんなおおざっぱなことになったかというと、「怖れ」があったからだ。

「痛いなあ→ピアノを弾けなくなるかもしれない」という怖れがあって、冷静に身体の状態を把握できなくなっていたのだ。

それは、練習にも当てはまるね。やみくもに弾いてもダメ。もっと身体を観察したほうがいい。

弾ける弾けないではなく、こういう動きのときに、自分の身体はどう反応しているのか、そういうことに敏感になろう。

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