昨日シャワートイレの修理に来てくれたひとですが、
「私はメーカーの者じゃありませんよ。請負なんです。だから、クルマも携帯も全部自分持ちでね、タイヘンです」とのこと。
前回お会いしたときにも思いましたが、修理屋さんというより、むしろ営業マンかと思うほど、にこにこと愛想のいいちょっと年配の男性。
私「じゃあ、自営なんですね」
修理屋さん「そうです」
そのとき、ウチのクソ狭いトイレでやりにくそうに作業してくれていたので、そのひとが手を伸ばしたとき、ドライバーを渡してあげました。
「いやあ、すみません、すみません。どうもね、トシ取るとカラダが思うように動きませんわ。私、68才なんですよ」
ひええ! そ、そんなおトシだったとは?!
見えない、見えない、50代後半くらいにしか見えません。まあ、たぶんよくそう言われるんでしょうね。だからわざわざ年齢を打ち明けたのかな?
修理が終わって少し落ち着いたとき、そのひとは、
「もうね、ホントはしんどいときもあるんですわ。でも、女房と二人の年金を合わせても10万くらいしかないんです。女房が年金入ったのも遅かったしね。働かないと暮らせない」
そっか~、自営で国民年金だけだとまあそんなものだよね。
「同窓会とか行くと、みんな悠々自適なんですわ。旅行いったり、ヒマつぶしに困るとか。話しててそのときは楽しいんだけど、帰り道なんかわびしくなるんですよ。女房もまだ働いているし」
ええ~っ?! 奥さんもまだ働いているんだ!
スゴいなあ……
で、なんか老後のおカネの話をいろいろしていたんですが、ず~っと聞いていて、このヒト、かなり貧乏なんかね?と心配していたんですが、
修理屋さん「……だからね、年収がせいぜい450万くらいでね」
450万円!!
なんだ、それだけあれば十分お金持ちですよ! 家のローンも終わっていると言うし。
いまの時代、68才で450万円だったら大したものだと思いますが、ずっと働き続けるのはツラいよね。がんばって働いているから若々しいんだと思うけれど、もうそろそろのんびりしたいよね。
奥さんがどうしたこうしたというハナシもしていて、このご夫婦、ずっと仕事してタイヘンながらも、なんだか楽しそうな雰囲気でした。