私のホントウの姿

2日前、心理学セミナーの質疑応答のとき、私はカウンセラー先生にこう質問しました。「ここ最近どんどんコンプレックスがなくなってきて、それはそれでラクになってうれしいんですけど、でも同時に、やる気とか向上心もどんどんなくなってきたんです」

すると先生は即座に「いま緊張感ないでしょ?生ぬるい感じでしょ? それが元々の姿なんです」と言われました。うわあ、びっくりした! その感じはまさに「網戸極楽の境地」そのものズバリですやん!

さらに先生は遠慮会釈なく言い放ちました。「つまりね、春子さんのホントウの姿はナマケモノなんですよ。いまみたいにダラダラしているのが本性。それなのに他人にそう思われたくないとか、親に認められたいとか、そういう不安や怖れがあって、いままではそれを原動力としてムリしてがんばってきたわけですよ

「けれどもここに来て、もうそのコンプレックスがなくなったんでしょ? そしたら原動力もなくなるわけです。だからいまは次のステージに入ってるんです。ここからは『本当にやりたいことをやる』とか『自己実現』の世界です」

「でも、アレですよ、コンプレックスみたいに強力な原動力はありませんからね。温泉浸かってフヌケになってるときにやる気なんて出てきませんからね。そうでしょ?」

私「……は、はい。もう少し浸かっときます」

そして、先生はさっさと次の質問に移られました。


んごごご……な、なんとみごとな分析!! ぐうの音も出ませんがな。私はナマケモノ、まったくもってその通りです。そりゃもう、ず~~~っと限りなくダラダラしていたいですから。

それに、やっぱり図星だったのが「他人にそう思われたくない、親に認められたい」というヤツ。そうだよな、そうそう、それもその通りです。だからがんばった……? いや、そんなにマトモにがんばってもいなくて、むしろただムダにあがいているだけだったなあ。

私は「学歴コンプレックス」がとても強かったんです。コトの発端は、中学3年のとき、父から「中学出たら働いてや」と言われたとき。「は?」と私は仰天しました。当時でも高校進学率はかなり高かったので、自分も高校へ行かせてもらえるはずと思っていたからです。

しかし、そのとき通っていた公立中学はいわゆる底辺校で、両親はそんなところにしか行けない私を軽蔑し切っていました。通知表も見てくれないし進路指導の面談も来てくれません。ただ私も全然勉強していなかったので親だけの責任ではないんですけどね。

結局、ゴタゴタしつつも担任の先生がいいかたで「オンナの子でもせめて高校は出ておいたほうが……」と母に言ってくれて、無事高校へは行かせてもらえました。それでも、私は「どうして父は中卒でいいと思ったんだろう?」とずっと納得できませんでした。

そのナゾが解けたのが、ついこの間です。4月に「仕事」についての心理学セミナーを受けたあと、ネチネチ復習をしているときにようやく理解できました。父には「中卒は金の卵」という思い込みがあったんです。それに、祖父も父も「仕事とは、定年まで会社に勤めること」という価値観です。学歴よりも会社への入りやすさが重要だったんです。

セミナーで「仕事観は、お父さんの働き方に大きく影響される」と聞いて、ああ、そうだったんか!とはじめて合点がいきました。父は、なにも私をないがしろにしたわけじゃなかったんですね。父自身、自分が大嫌いな会社へ、それでも定年までイヤイヤ勤めていて、だから父にとって「仕事は、好き嫌いだの向き不向きだの言える余地のないもの」だったんです。

そこまでわかったとき、ああ、私は父ちゃんにやっぱり愛されていたんやなあとしみじみ思いました。そして、父も祖父も、家族を養うために黙々と働き続けてくれたことが、なんとスゴいことだろう!とやっと気づきました。

お父さんが働くのは当たり前? 男性が働くのは当たり前? いやあ、いまの私には当たり前とはとても思えません。父もイヤでたまらなかったはずです。それでも辞めることは、きっと一度も考えなかったんでしょう。

ものすごくイヤだったら、辞める自由はあったんです。病気に逃げ込んでもよかったんです。それでも、父はほとんど休むこともなくまじめに働いてくれたんです。それは、私や妹、母を愛しているからこそ出来た偉業だったんです。

そう思うようになって……そうしたら、私の「学歴コンプレックス」はいつの間にかなくなっていました。15才のときから40年間、後生大事に抱え続けてきたコンプレックスはこうして消えていきました。

で、そのあとから現われてきたのが、私の本性、ナマケモノです。いや、ウスウスわかってたんですけどね。だから、ホラ、こういうブログタイトルにしているじゃないですか? ちゃんと先手は打ってるんですよ。

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