就活速報その3|フガフガ社よ、最低賃金パートにそこまで高望みすんのかよ?

すでに21社も不採用食らっとるし、いまのパート先は一日でも早う辞めさせようと、完全に仕事なしで天日干し真っ最中なのだが、あいかわらずワシの「一大事」はバッハ/シンフォニアに尽きる。

いやあ、ピアノ弾くヒトならだれでもわかってくれると思うけど、シンフォニアってエゲつなくむずかしいわっ!
10月15日にインベンション(ニ声)が終わって、翌日からシンフォニア1番を練習しはじめたけど、思えばこの1ヵ月間ずーーーっとシンフォニアのことばっかし考えとる。

それにしても、手が小せえからシンフォニアは痛いっス(泣) あんまり痛くて今日はちょっと涙出たわ。ここまで痛いのをガマンして弾いていいのかどうかなさけなくもなった。でも、工夫して練習せんとね。バッハは大好きなんだし、音大行くには必須だし、なんがなんでもやらんとね。

で、そうそう、ありとあらゆることがシンフォニアの合い間に起こっている。
まあ、ほかの出来事は、シンフォニアに比べたらどーってこたぁない。

そのうちのひとつ、昨日はフガフガ社へ面接に行った。
ココもどういうわけか履歴書を送ったら、食いつきがよかった。もはや「履歴書送付→反応なし」のところが圧倒的に多いので、マレに電話がかかってくると不審に思う。

ワシぐらいの属性でもエエとするのはロクでもない会社やろうと思いつつクルマで出向いたが、また道に迷った。ナビあるのに、求人票の地図もあるのに、その会社へどうしても行かれへん。結局曲がるべき交差点を3回行ったり来たりしたのち、ようやくたどり着いた。ワシ、アタマおかしいわ。

んでも、フガフガ社はデカくてわりかしキレいだった。あんれまあ。



ふたりの面接官が会議室に案内してくれた。
さて、面接官のひとたちが名乗ってくれたけど、ぐふふ、ワシさっそく記憶術で覚え込む。だいじょうぶ、即座にバッチリ記憶できた。

いやいや、「ストアカ/シンが教える記憶術」はホンットウにスゴくてねえ、いま現在でもそのふたりの名まえと顔がありありと思い浮かぶのだよっ! シン(宮地真一)先生が「顔の特徴はいっさい覚えずに記憶できます」と言っておられたけど、ホントにそのとおりで仰天する。覚えとるもん、ひええ!

シン先生は「どうか自信を持ってください」ともおっしゃっていたけど、たしかに名まえと数字記憶に関しては、これからなにも心配しないですむなあ。妹よっ!あんたはだいじょうぶかっ! もしちょっとでも記憶に不安があったら、新幹線で「ストアカ/シンが教える記憶術」セミナーへ行くべし! 度肝を抜かれるほどすばらしいセミナーだからっ!

ってことで、ワシは面接官の名まえと顔を「永久記憶」にデキただけですっかり満足しちまったけど、面接は粛々と進む。
あのさ、「あなたの長所と短所を話してください」って定番ネタかいの? また訊かれたよ。

ワシ「長所は『慎重』です。短所はそのウラ返しで『グズ』です」
「グズ」ってマズいと思うけど、ホンマにそのとおりやからいっつもそう言ってる。ババアでケツ割りまくりでグズだから、ああそうか、だから不採用になるんやね。

「え?グズなんですか?」
「はい、そうです。ドコ行っても『遅い』って言われつづけてきました」
「う~ん、それは困りますね」
「はい、そうだと思います。できるだけ努力してますけど、なにしても遅いです」

だって、ホンマのことやからしゃーない。ヤだったら、採用せんでよろしい。

面接官ふたりはヤレヤレっちゅー顔つきだったけど、どんな仕事なのか?説明をはじめてくれた。それは、けっこうむずかしい内容だった。その会社でいま12名のヒトたちが忙しくて困っているそうで、その12名の負担軽減のため、新しくひとりを雇い入れたいとのこと。

そういうカタチで増員するのは、会社もはじめてなので手探りだという。いやあ、かなり手ごわいね。だってさ、12人ものヒトたちの仕事内容をまずはぜんぶ把握しないといけない。ソコからフォローできる仕事をピックアップして、しかも納期とかにも間に合わさないといけない。

さらに会社のホームページ改善もやって欲しいらしい。「アクセスアップしてください。ちゃんと数字に出してください。そういうのもぜんぶやってください」



ほへえ? そ、それだけの仕事ぜんぶを最低賃金のパートにやらせるのっ?! 要するにまずは残業代を減らしたいんやろ。えっとさあ、コンサルとかに任したほうがええんちゃう?
てか、ワシはここの会社の業種はまったくはじめてだし、あきらかにムリだよね。

いや、ホンマいろんな会社あるわ。雇うからにはおもくそ働いてくれって、まあ当たり前かもしれんけど。面接行くたんびに勉強にはなるねえ。

まあ、どうせ不採用やろと思いながら会社の建物を出たら、向こうからスーツ姿のおねーさんが歩いてきた。
おねーさん「あのう、ココの会社のヒトですか? 入り口がわからなくて」
ワシ「あ、ちゃいます。んーと、面接でっか?」
おねーさん「はい、そうです」
「ああ、ワシもさっきまで面接やってん、入り口こっちこっち。がんばってくださいね!」

ねーちゃん、若くてかわいかった(はぁと)
でも、かわいそうになあ、いまからあのクソむずかしい仕事の説明聞かなあかん。ねーちゃんは受付とかに向いてるような雰囲気やったな。業務改善にバリバリ切り込むとか、ネットを縦横無尽に操れるとかそんな感じはせえへんかった。

いや、ワシもまったくあかんで。どうせまた断ってくると思うし。

けどさ、面接は楽しかった。面接官のヒトたちから「会社をよくしたい!」って思いが伝わってきて、それはちょびっと感動したなあ。
うん、それがデキるヒトを採用してくだせえ。さようなら。

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