おとつい書いた記事「男を欲しいと恒常的に思っている女の『手順』」で、
Q.恋愛ってなんじゃらほい?
A.潜在意識下で「男が欲しい」とか「寂しい」とか「慰めて欲しい」という欲求がまずあって、それから、たまたま現実で出会う男性を好きになる。
私も妹も、この答えでじつにすんなり合意にいたった。こまかいところはちがっていても、「『ぜったいにその男じゃないとダメ』というのは『後付け』だよね」というところが一致して私も大いに満足した。
ところが、だ。カウンセラー根本裕幸さんのブログでタイムリーなことに「人を好きになる理屈ってあるの?誰かを好きになる理由ってあるの?」という記事がまったく同じ日にアップされていた。
それはもうさすが大御所のかただけに、はあ、じつに見事な考察が展開されていた。まあ私はとくに恋愛に限ってはあまりにもサンプル数が乏しく、しかも大むかし(最後が33年前)なのでしかたないね。
なんかさ、「やっとバイエル両手で弾けました」→私。そしたら「リストの超絶技巧練習曲ダダダーッ!」→根本さん、みたいな感じ。ホント、どの世界でもプロは別世界。根本さんの記事は3,916文字もあり、妹も読むのが大変かもしれないのでピックアップしとく。
まず私が一番ハッとさせられたことは、「結果から逆算する」ということだ。カウンセラーという立場からすると、「なんでこういうタイプばかり好きになるの?」とか「いつも同じパターンだよね。じゃあどうしてそういうタイプばかり好きになるのだろうか?」と、その理由を掘り下げる。
さて、恋愛の大原則は「異性の親」がベースになるということである。だいじょうぶか?T子ちゃん。「そりゃねーだろーっ?!」ってのけぞってないか? で、女性の場合、良くも悪くも「お父ちゃんが異性の基準」となる。おかんも絡むけどまず土台は父ちゃんなんだよ。
そして恋愛のパターンは次の4つに分類されるという。
1.お父ちゃんに似たタイプを好きになる。これはお父ちゃんに愛された娘の場合が多い。
2.お父ちゃんとはまったく逆、ぜんぜん関係ないタイプを好きになる。これは「お父ちゃんがくれなかったもの」をその人からもらうというパターン。
3.親が与えてくれなかったものを与えてくれる人を好きになる。これは恋愛の基本らしい。親が優しくなかったから優しい人がいい、家が貧乏だったからお金持ちがいい等。変形バージョン「親に対してできなかったことをさせてくれる人を好きになる」
4.罪悪感が強い人は自分を罰するために、自分を傷つけてくれるような人を好きになる。無価値感が強い人は、自分が無価値であることを証明するために、自分を否定してくる人を好きになる。なかなかダークなパターンだがけっこう多いらしい。ふたたび、だいじょうぶか?T子ちゃん。
これはそもそも「傷ついた親を助けられなかった」という思いがはじまりで、その補償行為として恋愛においても同じストーリーを再現してしまう。つまり恋愛しても「やっぱりその人を助けられなかったね」という結果に必ずなってしまう。なぜなら「自分を罰するのが目的」だから、最終的に自分が傷つくという結果でないと満足できないのだ。
ちなみに「遺伝子的には自分の持っている遺伝子配列と全然違うタイプの人を好きになる」らしい。その方が“種(しゅ)”としては強くなるからだ。
一応4つのパターンがあるものの、実際には様々なケースがありさらに複雑な要素が絡み合っているので、一概に一つのパターンだけには絞り切れないということだ。
T子ちゃんにおかれましては、根本さんがときどき言ってるけど、過去の男を全部「棚卸し」しないとよくわからないかもしれないね。
さて私はと振り返ってみると、うーん、どこかしら母ちゃんに似ているとか父ちゃんに似ているとかそういうヒトに惹かれてたね。ということはやっぱりまだまだ親離れできていなかった。それでいけば、ちゃんと「親から自立して大人になっているヒト」は「両親とはまったく異なるタイプを好きになる」ということになるね。
先日大塚あやこさんのセッションのおかげで、家系レベルで強制的に親から切り離されたがさてどうなるかな? 「両親とはぜんぜん無関係な世界」ってどんなところだろう?と興味が湧いた。ピアノも山もモロに父ちゃん由来だからねえ。ファザコンは恋愛できないんだよ。
あと、根本さんの記事ですごいなあと思ったのは、「自己肯定感が高くなると『誰でもよくなる』」って説。「誰とでもうまくできる」と言ってもいいそうで。なぜならば、次のとおりでこれはもう最強!
自己肯定感が高い
=自分のいいところも悪いところもOKが出せる!
=他人のいいところも悪いところもOKが出せる!
ってことですからね。どんな人でも受け入れられます。
カウンセラーってこういう切り口で恋愛をとらえるんだねと非常に勉強になった。