妹が、いまの職場で、いろいろイヤがらせをされている。
私とはまったくちがって、妹は、働くことが好きだし、勉強熱心で、仕事もよくできる。
にもかかわらず、そうだねえ、ほんと「よくいじめられている」。
どういうわけか、どこで働いていても、「無視された」とか、「根も葉もないウワサを流された」とか、決まってそういう目に合ってしまう。
書類を投げつけられたことも、あったよねえ。そんなの、もう暴力だよね。
ちなみに、私自身は、ぜんぜん使いモンにならなくて、どこのパートも務まらなかったが、ハッキリいじめられたことはない。
「なんで、こないに遅いの?!」と、いつも「あきれられていた」けど、そういえば「いじめられたこと」ってないのだ。
それって、たぶん、「私が、エラそうにしているから」じゃねーの?って思う。
逆に、妹はまず「エラそうじゃない」からねえ。すごく「遠慮する」んだよね。
ラインでもさ、私の返信がおそいと、
おねえ、忙しそうだから、もういいよ。
とか、書いてくる。
いやいや、猫動画、見てただけだよ。
どしたの? T子ちゃん。
ぷーの私は、365日休日なのに、妹はすぐに引っ込んじゃう。
なんか、そういう妹の「気弱さ」に、だれかが図に乗ってくるのかもしれない。
じゃあ、妹がもっと「押し出し強くなったらいいか?」といっても、それは変えられないよね。
先日、ラインのやりとりで、そこらへんが、ものすごくよくわかった。
上司の無茶な言動に困っていて……
そう言われたら、もう私が存在する必要ないなって思う。
そこまで、困っているんなら、
思い切って、上司に手紙を書いてみるのはどう?
私はうっかり、そんな提案をしちゃったけど、そのあと、いろいろ話し合っているうちに、「言いたいことがあっても言えない」ってのが根っこだね、とわかった。
だから、手紙もヘチマも関係なく、まあ、「ホンネは言えない」んだよね。
ソレ、私も、表面上はそうなんだよ。
私は、パート先でいつも、「沈黙は金」キャンペーンをやっていた。
まあ、なにも言わなかったら「無難」だから。
でも、思うことは、たくさんある。文句あるぜ。
新しい職場で、まだ教えてもらっていないことを、「どうしてできない?」とか言われたら、ムッとする。
ムカッとするけど、そんな素振りは見せずに、とりあえず「すいません」とあやまるだけだ。
先輩Aさんと、先輩Bさんで、やりかたがちがうときもある。
それぞれから、別々のときに「やりかたがおかしい」と言われたら、それぞれに「すいません、すいません」とヘコヘコしておく。
めんどくさいから、なんでも「すいません」で片づけておく。
そうそう、ぜんぜん「あやまっていない」し、もちろん「自分が悪い」とも思っていない。
「てめえらが悪りいだろっ!」を翻訳して、「すいません」に換えているだけだ。
そういう「ふてぶてしさ」が、なんとなく周りに伝わるから、私は、いじめられなかったんだよな。
ただ、妹と共通していることは、「言いたいことがあっても言えない」ってヤツだね。
私の場合、たしかに「なにも言えなくて」、まあいちおう「言いたいことをガマンしている」つもりだけど、これ、一定量を超えると「決壊」するんだよね。
なにかをきっかけに「堤防決壊 ⇒ いきなり大洪水」とか、なりまんねん。
ああ、わりと各地で氾濫(反乱?)やってきたのう。
そもそも私は、根底には「親に対する不満」があるから、いっつもキゲンが悪いのだ。
正確には、「親」じゃなくて、「子ども時代に作ってしまった『親』像」(インナーペアレント)なんだけどね。
で、そのインナーペアレントに対して、いまだに「言いたいことを言えない」から、それを外の世界に投影して、「だれに対しても、言いたいことを言えない」になっている。
だけどね。
その大元のインナーペアレントって、じつは「子どもの記憶」に過ぎないんだよねえ。
「ほんまは、なんやねん?」って掘っていったら、じつは「記憶」で、じゃあ、それは「自分自身」でもある。だって、「自分の記憶」だから。
なので、「だれかに、言いたいことを言えない」というのは、ほんとのほんとは「自分自身に対して、言いたいことを言えない、認めてあげられない」ということなのだ。
などと、またエラそうに書いちゃって。
だいたい私も、ついこないだ、妹のなかに「言いたいことを言えない自分」を見つけたばかりなのにねえ。
これ、じつははじめての体験で、相当強烈に「自分の姿」が見えたから、けっこう大きくガラリと変わったね。
なので、いまとりあえず、「言いたいことを言ったら ⇒ どうなると思っている?」とか、自分でさらに深掘りする予定だ。
T子ちゃんはT子ちゃんで、掘りたかったら掘ってね。
掘りたくなかったら、放置でかまわないよ。
てか、私のシャドウ(存在して欲しくない自分)を、見せてくれて、ありがとうね!