ピアノレッスン第107回 記録 |「体」は、いったいなにを言いたいんだろう?

「どうして、いま、ここに、そのカタチで、存在しているの」という文字と、「人体」のイラスト ピアノレッスン記録

ピアノの練習時間が、激減した。2時間ほど減った。

1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/8/17(火) 3時間40分
2021/8/24(火) 3時間21分
2021/8/31(火) 3時間18分
2021/9/7(火) 1時間21分

じつは、この一週間、ずいぶん体調が悪かったのだ。

体の節々が、あ、関節っていうのか、その関節がすっげえ痛い。

とくにヒザ。あと、腰、足首、手首、肩、指。ホネのつなぎめ、全滅。

加えて、だるい。しんどい。めまい。食欲なし。

ピアノどころじゃねえ。

うんと悪くて、ベッドにひっくり返っていると、たまにこう思う。

生きてるだけで、せいいっぱい。
こんなにしんどいなら、あと10年で”お迎え”来て、よろしおま。

まあ、こういう症状は、約11年前(48才)からあらわれた。

もの忘れがヒドくなったのも、ちょうどこのころからだ。

今回、あまりにも関節が痛くて動かないので、こないだ、いちおう病院に行った。

くわしい結果は、もうちょいしたら出るけど、またまた、

みんな、トシを取りますよ。

自然なことです。
うまくお付き合いしていきましょう。

っちゅーて、いつものように「仲良し(はぁと)提案」されそうだな。

それにしても、湿布ばかり大量にもらってもねえ。

指一本ずつ湿布って、難易度高すぎ。

水使うとき、どうすんの? そのたんびにはがしてー、また貼ってー、はがしてーってやるの?

そのためにハサミ使うだの、貼るはがすだのやったら、よけい悪くなりそう。



体調不良のとき、どう練習するか?

なんとか少しだけでも、鍵盤にさわっておきたい。

べつに弾いていなくても痛いのだが、そいつをなだめつつ、そーっと、ふわぁっと、へなへなーっと、弾いてみる。

音抜けなんか気にせず、とりあえず「鍵盤なでていたらオッケー」にしておく。

まあ、長い人生、ちゃうな、もう残り少ねーな、まあでも、人生、いろんなときがあるさ、と思っておく。

ぜんぜん練習できていなくて、ピアノの先生に申し訳ないけど、考えないでおく。

ちなみに、パソコンは音声入力できるので、しんどいながらもイケる。

ブログ書かないと → ブログ収入ゼロ → ピアノのローン払えない → ピアノ差し押さえ。

「ローン払えなくてピアノがドナドナ?!」という文字と、「馬車にグランドピアノが逆さまに載せられている」のイラスト

ローン払えなくてピアノがドナドナ?!

なので、ブログは書くべし。

ハノン

ハノン4番 → 合格

ハノン4番の楽譜、1-4小節

ハノン4番の楽譜、1-4小節

レッスンのはじめに、あちこち関節が痛くて、ほとんど練習できていないことをあやまった。

先生は、私の要領得ない説明を、じーっと聞いてくださった。

ハノン4番を弾いてみたら、先生は「それが、せいいっぱいですか?」とおっしゃる。

「はい、そうですね。これ以上はむずかしいです」

「さきほどのお話では、指だけではなくて、全身が痛いんですよね?」

「はい、老化です」

「そうでしたら、『ピアノを一時やめてみたら、治る』というわけではありませんね

あ、ほんと。なるほど。先生、すっごく論理的。

まるで、ビリーフがはずれたみたいに、ちょっとポカーンとしてしまった。

私は、ついうっかり「ピアノ弾くと痛い、痛い、ああヤダヤダ、困った」って、ずっと思っていたけど、「ピアノ」と「関節痛」には、なにも因果関係がないんだよねっ!

先生「もし『しばらく弾かない』としたら、よけいに動かなくなる可能性もありますね。もちろん無理をしてはいけませんが」

ああ、もうそれは、「弾かない」ということは、私もまったく考えていなくて。

先生「よくわかりました。それでは、当分のあいだ、指に負担のかかることは、指示しないようにしますからね。

それに、レッスンを気にされて、無理に練習しないでください。

なにかあったら、一生に関わることですからね

ハノン4番は、合格にしていただいた。

次回からは、5番以降ではなく、短めの31番を、課題に出してくださった。

ホ長調スケールとアルペジオ → 合格

ハノン39番ホ長調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番ホ長調スケールの楽譜、1-4小節

「アルペジオは、いつもよりよかったです」と、先生は笑われた。

「えーっ?! どうしましょう?」

「でも、ちょっとベタベタですね。リップクリーム塗りすぎ、みたいな感じです」

できるだけ改善を試みつつ、ラクに弾けるように意識したら、2回目で合格。ふう。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第4番 クーラント → 4回目のレッスン

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、1-8小節

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、1-8小節

この曲は、ウチでさらっていたとき、手が痛くて、ほそぼそとぎれとぎれ、ちっせえ音で弾いていた。

でも、バッハって、ちっちゃい音でゆっくり弾いても、きれいなんだよねえ。

このクーラントという踊り、ほんとは軽快で、生き生きとテンポの速い踊りなんだけど、自分でぽっつんぽっつん弾いても、わあ、いいなあって。

先生「これは、これできれいですよ。

そういえば、ずっと前は、こういう感じでレッスンしていたなあと、思い出しながら聴きました」

そうなんだ。う~ん、こんなに弱々しかったんだ。また、そうなったんだ。

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、14-21小節

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、14-21小節

▲後半(17小節以降)は、

「まるで、ガス燈がボッと灯るかのように。あちこち、ポッ、ポッと灯っていくイメージで。それも、黄色いあかりが灯るかのように」

ああ、なんてうつくしい表現。あかりがにじむ景色が目に浮かぶ。

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、32-36(最終)小節

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、32-36(最終)小節

▲いちばん最後の小節は、

「両手のミ♭で、和音は完成していて、あとは『そうよね』と、後追いするだけです」

う~ん、また、すごいこと、教えていただいた。

いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3



ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 → 5回レッスンのち、中止

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 の楽譜、1-8小節

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 の楽譜、1-8小節

このソナタを「ふわぁっ」と弾くのは、至難の業でして。

もう弾く前に、先生がちゃんと「この曲はつらいですよね。いまは、やめておきましょう」と言ってくださり、ホッとした。

そして、新しい課題として選んでいただいたのが、モーツァルトのソナタ。

モーツァルト :ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調の楽譜、1-5小節

モーツァルト :ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調の楽譜、1-5小節

あ、このソナタだったら、そうっと弾けそう。

ふわふわ小ぢんまりでも、なるべくきれいに弾けるように、ぼちぼち練習しよう。

いま使っている楽譜 春秋社版 ベートーヴェン集 1



ツェルニー40番の17番 → 1回目のレッスン

▼そもそも、先週もらった新しい課題は、この16番だった。

ツェルニー40番-16番の楽譜、1-3小節目

ツェルニー40番-16番の楽譜、1-3小節目

で、その先週のとき、先生「手に負担がかかるようだったら、17番にしてください」とおっしゃった。

んで、とりあえず16番を、右手だけ弾いてみたら、2小節目で、あっけなく撃沈した。

あ、この6度を「2→5→2」で弾くのは、鬼じゃん?!

▼なので、あっさり17番にした。

ツェルニー40番-17番の楽譜、1-2小節目

ツェルニー40番-17番の楽譜、1-2小節目

17番もけっこう「鬼」なんだけど、テンポ「♩20」ぐらいだったら、なんとか弾ける。

なんかまたもや「三輪車」に戻っちゃった。

せっかく「原チャリ」ぐらいイケてたのに。

けれども、先生は「フォームを見直すいいチャンスですよ。決まった音型で、かならず同じ動きができるように、ゆっくり体のなかで感じられているか、確かめながら弾きましょう

そうだなあ。

このところ、ついつい「速く弾くこと」にこだわってしまって、フォームがくずれたり、テンポが走ったりしがちだった。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



今日のレッスンを振り返って

「体調不良」は、ああ、はい、「プレゼント」なんだね。

べつに「不良」ではないな。

「良い」も「悪い」もない。

そこに、ただ「そういう症状がある」だけ。

でも、もしかしたら、それは「ない」のかもしれない。

「ない」のに、「ある」と、いま「そう思いたいだけ」なのかもしれない。

つづきはこちら
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