ダマされたのは家賃だけじゃなくて呆然とする?!│借金を返せなくなった恥ずかしい真相│その12

音楽

その中年女性はというと、ぞんざいなしゃべり口調に似合わず、ちょっとキレいな顔立ちのヒトだった。

目鼻立ちがくっきりしていて、若いときはさぞ美人だったろうと思われる。

ニンゲンって、キレいめのヒトには弱い。

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それに、家賃を答えて、「あんたはダマされてる」と言われたら、思わず身を乗り出してしまう。

が、私が訊くまでもなく、女性はまくし立てはじめた。

「あんた、アホや。

大家にダマされとるんや。

ウチラみんな、3万の家賃やで。

あたしに言うてくれたら3万でイケたのに、アホやなあ」

え? 3万?!……と聞いて、ほんま一瞬「あれ?損したかな」と思った。




しかし、女性の話はところどころ脈絡がない。

どうやらすぐ近所に住んでいるようだが、なんというか、初対面でこんなに一方的に話しかけてくるのも面食らう。

なにせ、まだ引っ越し作業のとちゅうなので、私は、

「ちょっとすみません、またあらためてごあいさつにうかがいますね」とあやまって、話を切り上げさせてもらった。

荷物の運び入れはすぐに終わった。

が、そのあと、洗濯機取付のため、業者さんを待ったり、なんやかんやですぐ夜になった。

日が暮れてから、近くのコンビニに行って夕食を買って帰る。

一戸建てにひとりで住むのははじめてだったが、夜に玄関まで戻ってきたとき、にわかにうら寂しい気分が湧いてきた。

これまでずっとアパートやマンションに住んできて、まったく意識していなかったのだが、集合住宅ってのは、けっこう寂しさをやわらげてくれるもんなんだな。

しかし、そんな感傷もほんのつかの間だった。




家のなかに入って、奥の台所に行くと愕然とした。

テレビの音が聞こえているのだ!

それもハッキリと。

私はテレビを持っていない。

窓も扉もぜんぶ閉めてある。

それでも聞こえるテレビの音というのは、隣の家のテレビだとすぐにわかった。

うわ……

こ、こんなに丸聞こえということはっ?!

果たして私は、ココでグランドピアノを弾いてええんかいなっ?!

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