新居の家賃「あんたはダマされている」と告げられて│借金を返せなくなった恥ずかしい真相│その11

音楽

さて、引っ越し。

ピアノのために引っ越しするのは、これで2回目。

1回目は、持ちマンションを売って、音出し可賃貸マンションへ。

「持ちマンション」言うたかて、5畳一間に流しがへばりついている超絶狭小築古だったから、物理的にグランドピアノは入らんかった。

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けど、どうしてもグランドピアノが欲しかったから引っ越し。

で、今回は「音出し可賃貸マンション」で苦情が出て、「音出し可賃貸一戸建て」へ。

▼グランドピアノはクレーン車で宙吊り移動。

部屋の荷物は、別途ふつうの引っ越し屋さんに頼んだ。

持ち物はかなり少なくなっていた。




というのも、以前「汚部屋脱出作戦『1000個捨てチャレンジ』」というのをやったからだ。

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んで、1000個以上捨てていたから、こんどの引っ越しはずいぶんラクだった。

やれやれ、ようやくピアノが弾ける環境に行けるし、広い一戸建てだし、ワクワクしながら現地へ向かう。

すでに引っ越し屋のトラックが、新居の横で待機していたので、私はあわてて鍵を開けた。

引っ越しのスタッフさんが、荷物をつぎつぎと運び入れてくれる。

まあ、引っ越しってのは、ひと通りタイヘンで、わちゃわちゃしっぱなしだった。

と、ふと玄関を見ると、ひとりの中年女性が立っていた。

え?

誰だろう?

近所のヒト? また苦情?




私は急いで、玄関先に飛んで行った。

その女性はいきなり、

「あんた、どっから来たん?」と尋ねた。

「はい、〇〇町からですよ。

うるさくしてすみませんね」

「なんでココにしたん?」

「えっと、不動産屋さんにたまたま紹介されて……」

「家賃なんぼ?」

「あ、はい、34,000円ですよ」

すると、その中年女性はこう言い放った。

「あんた、アホやなあ、それダマされてんで!」

「…………はあ?!」

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