グランドピアノの売却を決めたと同時に、引っ越しすることも決めた。
だって、ピアノが置けるほど広いウチにおってもしゃーないもん。
んで、ご近所の方々が個性的すぎる。(と、おまいが言うな)
それに、家賃34,000円は高すぎる。
私の年金は月105,907円。
一般的には、多くも少なくもない額だと思うが、家賃に34,000円取られると、残りは71,907円。
いや、けっこうキビしいよ。
この時点で、私がいっちゃん望んでいたことは、「年金の範囲内でゆったり生活できること」。
ブログの更新やめたら、たちまちホントに貧乏になって、しんどいから安い家賃のところへ引っ越したかった。
だもんで、またまた不動産屋さんに、物件探しをお願いする。
「グランドピアノは売りました。
こんどはできるだけ、安いトコねっ!」
よく考えたら「コイツ、ほんまイカれとるわ」なんだけど、私の人生、終始一貫して行き当たりばったりだから、こうなった。
さて、不動産屋さんに頼んだだけでなく、自分でもネットで物件を探す。
こんどは、音が出る出ないが関係ないので、不動産サイトで「賃料が安い順」を押すだけのハナシ。
その安いなかでも、譲れない条件はなにか?
「スーパーが近い」と「図書館が近い」、このふたつだけ。
この両方を満たす物件が、3つあった。
家賃は、15,000円、17,000円、18,000円。
もちろん15,000円のヤツがよかったけど、不動産屋さんにラインしたら、
「ソコは、いろいろあって内見できません」
じゃ、17,000円は?
「昨日、埋まりました」
ふうん、それじゃあ、18,000円しかあかんの?
「明日、ご案内しますよ」
なーんか、18,000円のヤツに、ウマいこと持って行かれたような気がしちゃった。
それでも、18,000円ならじゅうぶん安い。
▼家賃18,000円│2階│14㎡│ワンルーム│築47年
安いんで、どんな物件かちょっと心配だったが、中を見ると、いたってふつうのワンルームだった。
壁紙とかは汚れが目立つけど、それ以外はまったく問題なし。
へええ、とくにコダわらなかったら、このぐらいの家賃の物件、ちゃんとあるんだ。
気に入ったから、内見のあと、不動産屋のお店に戻って、すぐに申し込んだ。
入居審査も、前回提出したのを使ってくれたので、あっという間に手続き完了。
私も、34,000円の物件審査に通ったりっぱな経歴があるんで、今回の審査はぜんぜん不安なし。
そして、翌日の午後、不動産屋さんからラインが来て、
「審査通りました。契約に来てください」
よろこんでホイホイ契約に飛んで行く。
これも、あっちゅーまに完了。
さてさて、引っ越し。
が、その前に、いま住んでいる一戸建てを退去せんとな。
退去については、私が家主さんに直接電話するように、と不動産屋さんから聞いていた。
入居して1年未満の解約は、違約金として家賃2ヵ月分を支払う契約だ。
それがちょっとしんどいな、と思いつつ、少しばかり緊張して、家主さんの携帯に、私ははじめて電話した。
「あのう、恐れ入りますが、来月いっぱいで退去したいんですが……」
すると、家主さんは、
「はあ?……あんた、なに言うとんのっ?!」と、たちまち声を荒げた。