母が、左親指の巻き爪を化膿させてしまった。
もともと持病で糖尿病もあり、足の裏がチクチクする症状もある。
なんですか、糖尿病だと、足のキズもヤバいそうで。
だから、巻き爪からウミが出ているのを発見して、あわてて皮膚科クリニックへ連れて行った。
すぐに処置してもらい、塗り薬を処方してもらう。
ただし、「毎日、せっけんで足をよく洗って、そのあと、巻き爪の下に塗り薬を入れてください」とのこと。
お医者さん「赤ちゃん用の綿棒が入れやすいけど、ふつうおウチにないでしょう?
だったら、つまようじでいいから、爪の下におクスリを入れてください」
うへえ、メンドくせー、足洗うんだって、風呂場に連れて行くのもひと苦労だし、巻き爪の下にクスリ入れるなんて、やったことねえっす。
ソレ、毎日だなんてっ?!
で、そもそもお医者さんが「つまようじでいい」と言われていた時点で、私はヤバッ!と反応していた。
すると、あとでやっぱり母ちゃんが、
「つまようじだなんて、そんな痛そうなの、ぜったいイヤ!
赤ちゃん用綿棒、買ってきて!」と命じる。
へえ、へえ、ごもっともでごぜえます、と私はドラッグストアへ出向き、赤ちゃん用綿棒を探す。
でもさあ、そこのお店、2パックセットしか置いてなくて。
計400本の赤ちゃん綿棒なんて、どないっ?!
しかも、わりと高くて437円もする。
だが、治療の翌日から開始しないといけないので、アマゾンだのヨドバシだの待ってるヒマがない。
しゃーないんで、とっとと買ってきて、お母さまに差し出す。値段はナイショ。
さて、それでは「足湯」をば、と母を風呂場にお連れして、浴室介助用チェアに腰かけていただく。
うむ、足しか濡らしたらあかんので、低い位置でのシャワーが必要だ。
それには、↓この「マグネットシャワーラック」がめっちゃ便利。
このシャワーラック、ふだんは高い位置に付けており、水切りワイパーを差し込んでいた。
強力マグネットで、浴室の壁だったらどこにでも付けられる。
今回は、ずーっと下の部分に付けてシャワーヘッドを差してみたら、あんれまあ、足を洗うのにうってつけ。
肝心の母の親指だが、もうウミなんて跡形もなくなり、爪の色もピンク色になっていてびっくりした。
巻き爪の下をのぞき込んでも、ぽっかり空洞になっている。
石鹸を付けて洗ったら、さいしょは「沁みて痛い」と言っていたけど、じきになんともなくなった。
適温のお湯で洗い流しているうちに、母ちゃん、「気もちいいわあ」とゴキゲン。
さて、洗い終わったら、用心深く、母を介護ベッドへ移動。
またまた介護ベッドを、床上最高の65cmまで上昇させる。
あたしゃ、この介護ベッドを上下させるのが好きですのう。
ここまで上げると、母の足をイスの上にちょうど乗せられるので、爪の手入れがとてもやりやすい。
すっかりキレイになった巻き爪の下に、赤ちゃん用綿棒で、塗り薬を挿入する。
細めの綿棒でも、なかなか入りづらかったが、念入りに押し込んでおいたから、まあ、けっこう浸透するんじゃね?
そのあと、小さく切ったガーゼを当てて、メッシュテープで固定。
ふう、はじめてなので時間がかかったけど、明日からはもっと要領よくできそう。
それにしても、あんなにドス黒く変色して、ウミがにじみ出ていた爪が、たった1回の治療で、見ちがえるほどキレイになっていて仰天!
もちろんお医者さんのおかげだけど、母の身体の「生命力」みたいなモノもスゴいなあ、と。
90歳であっても、まだまだ回復しようという意欲がみなぎっている。
うん、この調子で、あと20年はがんばって欲しいのう。