じつは、一週間前のレッスンのあと、私はひじょうにマズいことをやっちまいまして。
▼ツェルニー40番の17番
なにを思ったのか、レッスン当日、ウチに帰るやいなや、「よし、これをいいフォームで磨くぞ!」と、ミョーに気合いを入れて、5回ほど弾いたらば、めちゃくそ手が痛くなりましてな。
ああ、「お指の都合」とか、無視っちゃったよぉ~
それで、(水)(木)(金)(土)、なんと4日間も、まったく練習せずに、安静にしよりました。
で、日曜日におそるおそる再開したら、
ぎゃあ!
指が縮んでるっ!
オクターブが、届かへんっ!
ねえ、縮むんですよ。
ババアの指なんて、たった4日弾かへんかったら、縮みよるねん。
ムリにオクターブを弾こうとすると、「拷問」なんすよね。
なんか、指が引き裂けそうで。あいたー。
ま、もともと、オクターブは「横からチョビッと、引っかかる」程度。
でも、その「引っかけ」も、届かなくなったよー。開かんぞ。
そしたら、前に先生が、「オクターブ、たいへんだったら、上の音だけでもかまいませんよ」とおっしゃっていたのを思い出した。
だから、日曜月曜は、「オクターブ → 上1個の音だけ」にして、ひょろひょろーっと練習した。
レッスン日 | 平均練習時間/日 |
---|---|
2021/9/7(火) | 1時間21分 |
2021/9/14(火) | 0時間47分 |
2021/9/21(火) | 0時間47分 |
2021/9/28(火) | 0時間18分 |
どんどん短くなる練習時間。
レッスンの前に「これからどうするか?」のお話
そもそも、指よりも、腰とヒザのほうが痛いんだよね。
お医者さんは、「老化と、うまく付き合っていきなはれ」って言うし。
私は、ピアノの先生に、「どこもかしこもぜんぶ痛い」と、毎回訴えるつもりはなくて。
そんなことばっかし言うなんて、デイサービス通ってるババアじゃあるまいし。
けれども、先生は「お医者さんは、どう言われていますか?」「季節によって、痛みはちがいますか?」とか、いろいろ尋ねてくださる。
なので、私も、かいつまんで実情をお伝えした。
すると、先生は、「運動されたほうがいいかもしれませんね。お散歩とか、ストレッチとか。でも、急にぜんぶ、やらないでくださいね」
さらに、「ごはんは、ちゃんと食べておられますか?」
い、いいえ、あんまりちゃんと食べてないなあ。
まあ、ずっとそうだけど、私は、食べることに関心薄いんで。
先生「お食事、大切ですよ。タンパク質とか野菜とか、たくさんね。
それから、『いままで食べたことがないもの』を食べてみてください」
そして、先生ご自身が、食事の内容によって、どんなふうに「体感」が変わるのか?について、説明してくださった。
えーっ?! ピアノの先生って、そんなことまで鋭敏なんだ。びっくり。
先生「長いあいだ、ピアノを楽しめるように、できることは、工夫してやっていきましょう」
でもほんと、「身体」大事だよねえ。
「脳ミソ」より、まず「身体」だったよね。
ハノン
ハノン31番 → 3回目のレッスン → 保留
あのー、これ、さいしょがオクターブだから、ソコは、指離して「ブツ切り」になっちゃう。
なので、いったん「保留」にしてくださった。
変イ長調スケール → 2回目のレッスン
指が縮んだら、アルペジオも「ブツ切り」になるのよね。
どうしよう?と思っていたら、先生のほうから「アルペジオはしんどいですよね。スケールだけにしましょう」と言っていただく。
ふにゃふにゃふにゃーっと、スケール。
さいごのカデンツも、オクターブ抜きで。
いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー
モーツァルト :ピアノ・ソナタ第2番K.280 第1楽章 ヘ長調 → 3回目のレッスン → 保留
この曲、オクターブさえ届いたら、まだラクに弾けるはずだった。
だけど、もうオクターブはあきらめた。
オクターブじゃなくて、上の音ひとつだと、すっごく頼りなく聞こえるが、まあもう、できる範囲で善処するつもりで、先生の前で、ゆっくり通して弾いた。
先生「オクターブを抜かして、かばって弾いていますが、とても音楽的でしたよ」
ふうぅぅぅん、モーツァルトすごい。音、足りなくても、だいじょうぶなんだ。
で、この曲は、いったん保留となった。
▼そして、いまの指でも弾けそうな曲ということで、つぎの課題はこちらに。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調。
うわあ、これまた大好きな曲になっちゃった。
最後のほうで、左手のオクターブがふたつ出てくるけど、それは黒鍵なので、左手ならば届くのよね。
あらあら、楽しみだねえ。うれしいねえ。
いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版
バッハ:フランス組曲第4番 サラバンド → 2回目のレッスン → 保留
練習できていないので、とりあえずの、間に合わせの、いや、ぜんぜん間に合っていない。
先生「もし、指に負担がかからなければ、▼2拍目から加わる、中の音も、意識を置いてください」
う~ん、あまりうまくできなかったが、この曲も、いったん「保留」にしていただく。
いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3
ツェルニー40番の18番 → 1回目のレッスン
▲もともとは、17番が課題だったのに、ムリな練習をしてしまった。
なぜ、手が痛くなったのか?というと、フォームばかり気にしすぎて、「指からのフィードバック」をまったく無視していたからだ。
「観察不足」である。
まあ、「アタマ」で「指」を支配しすぎた結果とも言える。
17番は、とうぶんダメそうだったので、つぎの18番を「オクターブ抜き」で、ちょっと練習してみた。
先生の前で、ひととおりヨチヨチ弾いてみたところ、「これで、やってみましょう」とOKをいただく。
いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー
今日のレッスンを振り返って
来週のレッスンは、「お休みにしましょう」とのご配慮。
バッハとモーツァルトが、新しい課題になったので、譜読みの負担もかかるからだ。
さて、あらためて「身体」との付き合いかたを、考えさせられた。
「なにを食べるか」を考えるのは → 「アタマ」
「身体」からのフィードバックを → 「アタマ」で感じる
ええと、「身体が『ご主人様』」のような気がしてきた。
「アタマ」は、「身体」を支えるための『召使い』かなあ?