「私の夢は……」ということで、このあいだおおっぴらに「ノマドワーカーになりたい」とブログで宣言してしまった。
ええと、すごく恥ずかしかった。トシがトシだしね。
でも、夢というのはちゃんと周りのひとに公表したほうがかないやすいという。
失敗したときにきまりが悪いから、大きな夢ほどひとに言いにくい。聞いたひとのなかには、反対するヒトや水を差すヒトもいるだろう。
けれども、逆に応援してくれるひとが必ずあらわれるから、やっぱり夢は話したほうがいいそうだ。
そして「自分の夢に近い環境」をととのえることも大事だとカウンセラー先生は言っている。
結婚が夢ならば、すでにいい結婚生活を送っているひとに会いに行ったり、婚活しているひとと親しくしたりする。
フリーランスが夢なら、独立セミナーを受講したり、フリーで成功しているひとの講演を聴きに行ったりする。
自分が結婚したいのに、知り合いが離婚しそうなヒトとか不倫しているヒトばかりだと、しあわせな結婚なんてあるのだろうかと思ってしまう。
フリーになりたいのに、会社勤めの友だちばかりなら、夢を話しても「そんなこと、ムリでしょ」と一蹴されてしまう。
で、先生は「環境は自分でえらべるんですよ」という。
「とくに、すでにその夢を実現しているひとに会うということはとても大事です。夢がかなって輝いているひとにじっさいに会うと、自分もこうなれるというイメージがぐっと湧いてくるからです」
私はまだノマドワーカーのひとに会ったことはないが、プロブロガーのひとには去年会う機会があった。そのときの様子は「プロブロガーの迫力|遠方の心理学セミナー その6」、「「ブログを書くこと」は楽しいものなのか?|遠方の心理学セミナー その7」に書いている。
そのころははっきりノマドになりたいと思っていなかったが、私が行く心理学セミナーでは、会社を辞めてフリーになりたいひとやすでにフリーになったばかりのひとがおおぜいいた。そして、私はそういうひとたちにとてもあこがれていたのだ。
では自分がどこにいればよいかと考えると、やっぱりフリーで働いているひとだったり、これからフリーをめざしているひとと出会える場にいるほうがいいわけだ。
そういう意味でも、いまかよっているコワーキングスペースは最適なんだな。
だれとも話したことはないけれど、みんな一心に仕事をしていてその雰囲気がとても好きだ。
さらにカウンセラー先生は「夢をめざしているひとを『応援すること』も大切」とのこと。
じつはコレ、ぴったり当てはまるひとがいて、私はそのひとをものすごく応援している。
そのひとは非常に才能のあるひとで、それでいてそのことをまったく表に出さないとても謙虚なひとだ。
でも、いくら隠していてもその天賦の才はおのずとあふれ出てくる。
私はその才にすっかり魅了されてしまって、一日も早く世間に広く知られてほしいと熱望しているのだ。
そうしたら、ついこのあいだそのひとから、ごくひかえめにデビューの知らせがあった。
いや、ご本人はちっともデビューと言われてなくて、けれどもそれはりっぱなデビューなんだよね。
その知らせを読んだときは、私自身も本当に感動してちょっと茫然となってしまった。
と同時に、私までもが非常に豊かな気もちを味わった。
夢をめざして歩むその一歩を、リアルタイムで立ち会うことができて、とてもしあわせだった。
そして、私の夢もかなうだろうと思ったし、いや、べつにかなわなくてもいいなとも思った。
なぜなら、そのひとも私の夢を応援してくれていて、そうするとそのひとの夢が実現すれば私の夢までもがかなったかのように錯覚したからだ。
私がそう感じたのは、そのひとがあまりにも純粋でひたむきだからである。