「会社へ行きたくない」のがバレバレになってしまったあげく

「行きたくないようがバレた」という文字と、「泣いている子供」のイラスト 心理学っぽいあれこれ

まあもう、しょっちゅう「仕事行きたくねえ!」と叫んできた。

高校出たあと、就職した会社で、研修の最終日、号泣しとりましたね。

そのう、最後の日やからいうて、みんなで輪になって手ェつないで歌うたっとったんですわ。

私は、明日からいよいよ仕事や思うとイヤでたまらんようになって、ちょうどええ、泣いたれ思て、わあっと泣き出した。

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周りのみんなは「春子ちゃん、泣かんといて。また会えるから」いうてなぐさめてくれる。

まあ、そういうええカン違いもうれしくて、ますます泣いたわ。

仕事がらみでは、ほんまよう泣いとった。

つぎ、号泣したのは、根本裕幸さん(カウンセラー/作家)の「仕事のセミナー」。

あれ、何歳やったかな。

もう五十はとっくに越えてたと思うけど、セミナーのとちゅうで、あまりになさけなくて、しゃくり上げるほど泣いた。

隣のバリバリっぽいおねーさん「ほんとに泣いてますね」って感心してた。




そりゃまあ、仕事のセミナーでそこまで泣かんわな、ふつう。

休憩時間もまだ泣いている私に、根本さんが黙ってお菓子を差し出してくれた。

一昨年のカウンセラー養成講座では、カウンセラーさんのセッションでも、自主トレ(受講生同士)のセッションでも、会うひとすべてに「仕事が嫌いでー、働きたくなくてー」とゴネて回った。

たぶん、「仕事どうしよう?」って相談、これまでの人生で、ざっと50人ぐらいに訊いているかねえ。

いや、もうええねんけど。

だって、今年6月から年金もらうから、もうええんやけど。




今日、ピアノのレッスンで、はじめてのバッハ:フランス組曲第3番 アルマンドを弾いた。

バッハ:フランス組曲第3番 アルマンド│1-2小節

バッハ:フランス組曲第3番 アルマンド│1-2小節

先生「まるで、トボトボ歩いているみたいですね。

学校行きたくないんだけど、みたいな感じ。ふふふ、ものすごく行きたくない

えーっ?!

「はは、うつむいて、足引きずってイヤがって、学校行ってる姿が目に浮かびますね」

と先生は、とてもおもしろそうに笑った。




えーっ?!

それ、学校じゃなくて会社っ?!

てか、あ、そうか、やっぱり学校行きたくねーってダダこねてるコドモかっ?!

とっさに思ったのは「うわ、バレちゃった、バレバレだった」ってこと。

この曲、バッハだからもちろん大好きで、でもまあ、練習不足でヨタヨタ弾いてしまった。

でも、たしかに「仕事行きたくない絶望感」は反映されちゃった。

だって、すぐに「あ、それ仕事」ってわかったからね。

ただ、先生はしばらくのあいだ、すごくおもしろそうに笑っておられた。




私はそれを見ていて、ちょっとぽかーんとしてしまった。

へええ、笑いごとでいいんだ。

いままで何十人ものひとに相談してきたけど、笑ったひとはいなかったよ。

「笑いごと」になったのは、今日がはじめて。

もちろん、ピアノの先生は具体的になにもご存じない。

しかし、音からわかるんだよね、「行きたくない場所」があったことを。

すごいなあ。




レッスンの帰りに、丸亀製麺で肉うどんをすすりながら、私は感心した。

すごいなあ。

ピアノの先生は、ふつうのひとにはわからない情報を、音から察知できる。

カウンセラーは、ふつうのひとにはわからない情報を、話から汲み取れる。

ぼーっとうどんを食べていたら、ふいに涙が伝ってきた。

あれ、私、泣いてる。

あ、ほっとしたんだ。

「仕事へ行きたくないこと」を「笑いごと」にしてよくなって、ほっとしたんだ。

こんな気もちになったのは、はじめてだった。

もうこれからは、仕事のこと、ごちゃごちゃ言うの、やめようかな。

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