3週間ほど前に、ツェルニーで、ちょいとマズい練習をして、手を痛めた。
まあ、ずっと鈍い痛みはあるんだけど、そうじゃなくて、もっと「ピキーン!」と痛みが走る。
なにせ、老体をダマしダマし、使わなあかんところを、アタマでムリヤリ押し通したら、あっという間に、痛みがヒドくなった。
なので、先週のレッスンは、お休み。
この2週間どうしていたか?というと、極力ムリせず、小さい音で、ゆーっくり、ほんま、なんの曲かわからんほど、スローモーションで、たらーっと練習していた。
ゆっくり練習、大好き。
1音 → 1~2秒とか、けっこうツボるねん。
あと、オクターブは、ぜんぶ「なし」でOKとしていただいた。
オクターブないとね、
人生の悩みのうち、98%は解決したぞ!
いやあ、オクターブって、鍵盤の真横から、ちょびっとしか引っかからなくてさ。
とくに右手。
なんか、ほんま、オクターブはずっと「拷問」でさ。
う~ん、ふつうのひとって、オクターブはなんとか届くんじゃないか?
そういう「ふつうのひと」でも、9度や10度は「拷問」じゃねーか?
おまいらっ! 毎日9度弾いてみろよっ!
あたいのしんどさ、ちっとは味わってみろやっ!
とか、夕日に向かって叫びたくなったよ。
まあ、でも、おかげで「オクターブ抜き」になったら、だれも恨まずに、生きていける。
でもさ、妹なんて、私よりもっと小さいのよね。
いつだったか、妹と手の大きさ比べたら、どの指も1cmほど短いんだよ。
ありゃあ、「ド-シ」がギリギリだと思う。
それを思えば、私のいまのサイズなら、まだピアノ弾ける範囲かな、と。
レッスン日 | 平均練習時間/日 |
---|---|
2021/9/14(火) | 0時間47分 |
2021/9/21(火) | 0時間47分 |
2021/9/28(火) | 0時間18分 |
2021/10/12(火) | 1時間09分 |
おう、ちょっと増えたのう。
ハノン
ハノン36番 → 合格
1回目弾いて、左手の指の動きをご指摘いただき、もういちど弾いたら、合格になった。
ああ、痛くてあんまり練習できていなかったけど、合格はうれしいな。
先生は、手の具合について、いろいろ細かく尋ねてくださる。
う~ん、もっと「自分の身体」について、敏感になりたい。
「許容範囲で、きれいに弾ける」ようになりたい。
変イ長調スケール → 2回目のレッスン後、合格
1度弾いてみたら、先生「ところどころ、必要のない『脱力の動き』が入っていますね、こんなふうに」と、先生は、私の演奏をマネして弾いてくださった。
わ、また、そんなの、やってる。
そして、先生から「なぜ、そうなると思いますか? 自覚はありますか?」と質問され、いろいろお話をしているうちに、じつは、急に「核心部分」に気がついてしまった。 → 最後に書いてある。
とりあえず、その場では修整できて、合格にしていただいた。
アルペジオは、弾けないので省略。
先生「2週間前よりは、音に響きがありますね。
こないだは、まったく響いていなかったです。
ほんとに痛そうだったので、1回レッスンをお休みにしたんですよ」
いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー
モーツァルト :ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調 → 1回目のレッスン
▼4-6小節目の左手。
先生「半円を描くように、弾いてみてください。ムリでなければ」
そうだった、ツェルニーでさんざんやってたのに。
その「半円ゆるゆる」で、弾いたら、とってもラクで、音もそろうようになった。
▼9-10小節目の左手。
「そこも、回転させて弾きましょう」と、先生のお手本演奏が、もうめっちゃきれいでー。
音も手の動きも、ぜんぜん「ブン、チャッ、チャッ、チャッ」じゃなくて、優雅に軽やかーにふんわり。
そうか、そうなのか、そうやって弾くと、ふわんとひらひらと、蝶々みたいになるんだなっ!
各所の和音も、どれもおなじように、手首の回転を加えて、力を抜いてあげる。
ちょっとずつ、やりかたがわかってくると、格段に弾きやすくなってきた。
ちゃんと正しい弾きかたをしていたら、拍のはじめは自然に重みがかかるし、拍のおしまいも勝手に小さくなる。
そうだったなあ、もういちど、基本をしっかりやり直そう。
いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版
バッハ:フランス組曲第4番 ガボット → 1回目のレッスン
まず弾いてみたら、この曲でも「動きがそろっていないところ」があちこちに。
そうだった、そうだったと、また修整して弾いたら、う~ん、やっぱり弾きやすくなるなあ。
先生「ゆっくりのテンポなら、いまの動きでそろえましょう。
速く弾けるようにと、がんばりすぎないように」
はい、いまちょっと「次回までに、テンポ上げよう」とたくらんでいたが、撤回。
ゆっくりで、適正な動きで弾けることを、目標にする。
んでも、ガボット、楽しいねえ。
踊りの曲は、どれ弾いても、ふふふんって楽しくなる。
いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3
ツェルニー40番の18番 → 2回目のレッスン
この18番は、とても用心深く、練習していた。
ごく弱い音で、テンポは太極拳かのように。
まあ、そういうの、好きで。
▼24小節目、アルペジオのところが、弾きにくくて。
先生「ヒジをこのぐらいの高さにしてみてください」
おっと、開通したした。そうか、ここを通るんだ。
引きつづき、ていねいに練習しようっと。
いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー
今日のレッスンを振り返って
スケールを弾いているとき、先生に「ときどき、手をほどく動きが、はさまりますね」と、ご指摘された。
これまで、何度も言われている。
今日はあらためて、先生といっしょに考えた。
「どうしてですか?」
「なんか、やりたくなったんです」
「手がほどけることは、気もちのいいことですからね。
けれども、なんとなくやるのなら、やめたほうがいいです」
そんなふうに先生とお話をしていたら、フッと気がついた。
私は、いつも、
こんなに、ウマくいくはずがない。
とちゅうで、ちゃぶ台、ひっくり返すぞ!
って思うんだよね。
それで、その「ちゃぶ台返し」を、振り払いたくて、
あ、そうか!
そのときに、思わず、力を抜く動作を入れていた!
と気がついたのだ。
で、そもそも、「こんなに、ウマくいくはずがない」というハラハラした思いは、じつは「母ちゃんのキゲン」でして。
ウチの母ちゃん、年がら年中怒っていたけど、ごくまれにキゲンのいいときもあった。
でも、ソレって、もちろん長つづきしない。
だから、母ちゃんのキゲンがどんなによくても、ぜんぜん油断できない。
逆に、キゲンのよさがつづくと、
そんなハズねーだろっ?!
って、私から、ちゃぶ台をひっくり返したくなるのだった。
そうそう、それだよね。
それが、ピアノに出ちゃってたんだよね。
やっと、わかったよ。
いや、もうそんなこと、考えんでエエわけで。
もう、落ち着いて、ピアノをゆるゆる弾いていたらエエわけで。
「きれいな音が、出るといいねえ」って、よろこんでいたらエエわけで。
手が痛くなってから、練習時間が減ったけど、でも、いろいろ「あきらめ」がついてきた。
その曲にふさわしい「テンポ」や「りっぱな音」が、まあ、デキなくてもいいか。
ああ、きれいだなって、自分が思えるように、弾けたらいいか。