私の軽トラが盗まれた│警察へ行こうと思ったら、まさかの展開に

「おクルマが駐車場から消えました」という文字と、「オールドカー」のイラスト 心理学っぽいあれこれ

クルマを盗まれた! タイヘンだっ!

おとつい、夜になって、さあ、夕食を買いにスーパーへ行こうと、外へ出た。

マンション併設の駐車場へ行ったら、自分のクルマがなかった。

あるべきところに、クルマが「ない」。

うわっ!
あないな軽トラでも、盗むヤツおるんやっ!

へええ、こんな田舎でも、クルマ丸ごと持って行かれるんやねえ。

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意外な場所で、クルマを発見する

めっちゃショック。

しかしほんなら、警察に言わんとな。

てか、いきなり警察行くのは気が重いから、まず保険会社に電話しようか?

で、その翌日はピアノのレッスンだった。

バス、電車を乗り継いで、レッスンへ行くのは、たいへん時間がかかる。それもユウウツだった。

どっちにしても、夜遅いし、まずは晩メシ食ってからにしよ。

歩いて10分のスーパーへ向かう。

陰陰滅滅しながらスーパーに着いて、ふと、そこの駐車場を見ると、

えっっっ?!
あ、あそこに、私の軽トラがっ?!
なんであんねんっ?!

そうなんだよ。

じつにふしぎなことに、どういうわけか、そのスーパーの駐車場に、軽トラがチンと停まっていたのだ。

思わず、クルマに近寄って確認してみたが、まぎれもなく、自分のクルマである。

後部には、片付けで出た不要品が、満載のままだ。

けれども、私しか鍵を持っていないのに、どうしてクルマが、ココにあるのだろう?



スーパー駐車場に、クルマがあった理由

しばらく考え込んでいたら、突然、ふとヒラメいた。

そうだ。
もしかすると、調律に来てもらったあと、ココのスーパーへ、クルマで来たんだろうか?
そして、クルマで来たのを忘れて、歩いてウチに帰ったのかもしれない。

しかし、残念なことに、「その日、スーパーへ行ったこと」は、どうしても思い出せなかった。

スマホで、グーグルカレンダーを見ると、調律は、4日前だった。

ということは、丸三日間、外に出なかったことになる。

それも、よく呑み込めなかった。

その三日のあいだ、食料はどうしていたんだろう?

……わからない。

いろいろわからないことだらけだが、

・クルマのキーは、私しか持っていない
・クルマは、歩いて10分のスーパー駐車場にある
・過去にも、クルマを忘れて、歩いて帰ったことがある

ということを照らし合わせると、

やっぱり、調律の日に、「クルマを忘れて帰った」というのが、正しそうだな。

と思い至った。



「自分が忘れた」とは思えない

でも、なんだか釈然としない。

よく、年寄りが「アレを盗られた、盗まれた」と言い張るらしいが、その気もちが、とてもよくわかった。

私はいまも、「自分が忘れた」という気がしないのである。

かといって、他人が運転して、スーパーに移動させたわけじゃないし。

でもなあ、自分がスーパーへ行った、覚えがないからねえ。

ちなみに、その日(11月3日)付けの、スーパーレシートも、財布から出てきた。

これじゃ、やっぱりいよいよ「クルマを忘れて帰った」のを、認めざるをえない。

まあ、警察に行かなくてよかったよ。
盗まれたどころか、てめえが駐車違反でつかまってたじゃん。

▼先日、カード類を60枚捨てた。

No.0972-1031 捨てるカード類 60枚

No.0972-1031 捨てるカード類 60枚

しかし、精神病院の診察券は、手元に残してある。

パートをクビになるとき、その話し合いの場で、

「病院に行っていますか?」と尋ねられて、「え?そんなにヒドいのか、私」と思い、あわてて精神病院の「物忘れ外来」を受診した。

ああ、もう2年前のことだねえ。



ボケたら、なにが困るか?

「物忘れ」自体は、パートを辞めたら、とくに困っていない。

ピアノでも、暗譜をしなくてよくなかったし。

片付けが進んで、モノが少なくなったから、なにかを探し回らないでいい。

ただ、今回のように「クルマを忘れた」というのは、ちょっと情けない。

あと、ボケババアの定番として、

モノがなくなったら、まず「だれかが盗んだ」と、信じて疑わない。

というステレオタイプの反応も、凡庸で悔しい。

もっとユニークなボケかたをしてみたい。

さて、こうなると心配なのは、来年1月のピアノ発表会である。

平気でクルマ忘れて、「盗まれた」と思い込むババアである。

発表会で、暗譜が飛んでも、もしかすると「忘れていること」を自覚できないかもしれない。

曲を忘れても、まちがっても、ヘタしたら、

いや、そういう曲ですねん。

って、しゃあしゃあと開き直りそうだ。

それだけが、にわかに心配になってきて、まず2曲とも暗譜しようと思った。



「忘れても知らん顔」「ヒトのせい」で、ちっともかまわない

まあ、これから「ドカンと忘れる」ことは、だんだん増えるんだろうね。

そして、そういうときに、「いや、忘れていない」と、きっと保身のために言い張るんだろう。

でも、いままさにそう思うのだが、

「忘れたこと」を「悪いと思わない」って、フラットな気分で、ラクだよ。

そう、「忘れること」は「良くも悪くもない」。

べつに「忘れっぱなし」で、警察へ行ってもかまわなかったんだよ。

ババアがボケたって、ごく自然なことだ。

結局、問題だったのは、「忘れることは → 悪いことだ」と思って、「覚えられない自分を、責めている」ことだったねえ。

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