ピアノレッスン第119回 記録 |「まちがった練習」はまったくムダ

「その練習そもそも正しい?」という文字と、「少年が金盥を叩いている」イラスト ピアノレッスン記録

ようやく動けるようになってきた。

なので、昨日は、ピアノも3時間練習できたし、ウォーキングも20分できたのさ。

ふう。

いやあ、今回の不調は長かったねえ。

先月、11月3日に調律来てもらってから、ガクンと調子が悪くなり、ぜんぜん動けない日々がつづいた。

その前にずっとやっていた「1000個捨てチャレンジ」の疲れが、調律を機にドッと出たのか。

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ちがうな。

「疲れ」というよりも、「ココロの再編成」で動けなかったように思う。

というのも、「不調の前」と「不調の後」とで、かなり「気もちが変わった」からだ。

変わって、なにがどうなったか?というと、

ピアノは「語る」もの。
曲には「物語」「登場人物」があって、それを「語る」のが演奏。

ってことが、とてもよくわかったんだ。

そうしたら、こんどは「ピアノを弾いているときの気もち」が大きく変わった。

1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/11/16(火) 0時間55分
2021/11/23(火) 1時間42分
2021/11/30(火) 1時間46分
2021/12/07(火) 2時間40分

練習時間も増えた。

「手の痛み」も軽減してきたので、自然に増えてきた。



ハノン

ハノン40番│半音階│短6度│合格

ハノン40番│半音階│短6度の楽譜、1-3小節

ハノン40番│半音階│短6度の楽譜、1-3小節

「ピアノは『語る』もの」とわかってきたら、ハノンも急にいろんなことがつながってきた。

「上昇と下降」をどうイメージするか?

そんなことを考えながら弾くと、合格にしていただけた。

あのう、いまごろになって、練習曲って「指の運動じゃない」とわかったよ。

変ト長調スケール│合格

ハノン39番 変ト長調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番 変ト長調スケールの楽譜、1-4小節

スケールの演奏前、私は先生にこう話した。

「おかげさまで、痛みがかなりなくなってきました。

いちばん痛いときの1割ぐらいになったんです」

先生は「それはよかったですね」と、とてもよろこんでくださった。

私「曲を選ぶのも、配慮していただいていますし、オクターブも弾かないようにしていたら、だんだんよくなってきました」

すると先生は、「オクターブは、弾けたほうがいいんですけどね」とおっしゃって笑われた。

ですよねえ。

今後ずっとオクターブは弾かない、と決めてしまうのは、やっぱり問題だ。

たとえば、▼変ト長調スケールのカデンツの最後なら、黒鍵だけなので、かろうじて届く。

ハノン39番 変ト長調スケールの楽譜、5-10小節

ハノン39番 変ト長調スケールの楽譜、5-10小節

なので、極力ムリのない範囲で、「届くオクターブは、徐々に弾いてみましょう」となった。

「黒鍵同士2個のオクターブ」は、「白鍵同士2個のオクターブ」よりは、ややマシ。

ただし、「白鍵オクターブ」のなかに音が入ると、それは拷問級になる。

白鍵オクターブは、横から1mmぐらいしか引っかからない。

「ド-ミ♭-ド」とか、まったく押さえられない。

今日の変ト長調、カデンツは平和にごくひかえめに弾いて合格。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第3番 サラバンド│6回目のレッスン

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

この曲、昨日とおとつい、通してならば40回弾いている。もうずっと暗譜で。

だのに、レッスンで弾いたら、まちがうんだよね。

やっぱり左手があぶない。

左手だけの暗譜、練習に取り入れないと。

▼1-2小節│ひとつの流れとして、よどみなく弾くこと。

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、1-4小節

▼9-12小節│たとえば「懐かしい思い出」に想いを馳せるかのように。

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、9-12小節

バッハ:フランス組曲第3番 サラバンドの楽譜、9-12小節

先生「思いがけなく記憶がよみがえることってあるでしょう。

ふと、記憶の引出しが開いて、ああそうだったと胸がいっぱいになるかのように」

私は、「思いがけない記憶」といえば、瞬間アタマに浮かんだのは、「吾輩は猫である」の「寒月君がしいたけ食って前歯が欠けた話」。

ああ、もう、ピアノに役に立たんヤツはいらんけど。

もっと甘美な思い出を。

そうだ、白山(はくさん)で咲き乱れていたお花畑を思い出そうか?

いや、広大なお花畑は、この箇所には合わない。

う~ん、山関連はどうもデカすぎて、サイズが不適当。

▼とりあえず「レブンウスユキソウ│礼文島│北海道」を思い浮かべよう。
車中泊放浪していたころの写真。

レブンウスユキソウ│礼文島│北海道

レブンウスユキソウ│礼文島│北海道

いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3



モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調│9回目のレッスン

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、1-3小節

ええと、この曲の1-8小節、だいぶん練習した。

おとつい33回、昨日50回ね。

でも、ダメだった。

1通り弾き終わると、先生「まあまあですね」

▼とくに、4-7小節のペダルがよくない。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、4-9小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、4-9小節

しかも、左手│十六分音符、一拍4つのうち、2番目の音が目立って大きい。

あまりに不細工な演奏だと気づいて、めまいがしそうになった。

いやいやいや、超基本を守っていないと、何回弾いてもムダだよね。

▼13小節│「切なさ」が足りない。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、12-13小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、12-13小節

▼33小節最後の部分│「戻ってきたこと」を予感させるように。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、32-36小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第1楽章 変ホ長調の楽譜、32-36小節

ああ、左手がヘタクソすぎて、落ち込んだわあ。

伴奏の大切さが身に沁みた。伴奏、土台だよね。

イチからやり直そう。

いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版



ツェルニー40番の22番│2回目のレッスン

ツェルニー40番-22番の楽譜、1-2小節目

ツェルニー40番-22番の楽譜、1-2小節目

ツェルニーも、左手がマズいマズい。

練習していたときも、ぜんぜんしっくりこなくて、苦労していた。

ムダな動きが多い。

根本的にまちがっているので、正しい動きを分解して教えていただく。

しかし、その場ではちっともできなかった。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



今日のレッスンを振り返って

オクターブは、「年寄りのリハビリ」的に、取り組もう。

あきらめないけど、ムリはしない。

モーツァルトソナタ、左手がヘタすぎたので、ウチに帰ってから、ちょっと録音してみた。

う~ん、右手ばかり意識しているから、聞いていても「左手のマズさ」にそれほど気づけない。

よく「ヒトは、見たいモノしか見ない」というけれど、「聞きたいモノしか聞かない」ともいえる。

しかし、この左手、他人が聞いたらすごくヘンなんだろうな。

うん、ヘンだと、うっすら思う。

まるで、ヘタなデッサンの狂いみたいに、自分にはわからないのに、他人から見ると歪みが気色悪いかのように。

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