「1000個捨てチャレンジ」を経験したあと、デパートに買い物へ行くとこうなった

「やりたいことがひとつだけ」という文字と、「人差し指を立てている手」のイラスト 汚部屋脱出作戦「1000個捨てチャレンジ」

昨日外出の帰り、デパートに寄った。

デパートは、前回行ったのが去年2月なので、11ヵ月ぶり。

地方に住んでいるから、わざわざデパートだけに出かけることもない。

で、リアル店舗での買い物は、ほんとにひさしぶりだったが、ずいぶん気もちが変わっていた。

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昨年秋に「1000個捨てチャレンジ」をやって以来、ネットでの買い物も必要最小限である。

じゃあ、デパートをのぞいたらどうかと思ったが、やっぱり「買う意欲」が湧いてこない。

あれだけガンガン捨てる経験をすると、ものすごく慎重になる。

ちょっとかわいいとか、キレいとかが理由で、モノを欲しくならない。

しかも、60歳が間近にせまってきて、そこそこ動けるのが「残り10年」ともなると、実用品以外、とくに欲しくない。

あらたに買ったモノの手入れや、どこにしまうのかを考えると、めんどくさいな、べつにいらんなとなる。



ガラクタは手のかかる小さな子供のようなもの?
金子由紀子さんは、著書「引き算する暮らし」で、モノを子犬だと思って家に招き入れましょう、と書いていました。
モノは本物の子犬ほどではないにせよ、1度家に入れたら、世話をしなければならない対象だからです。
そして、その世話を怠ると、モノは部屋に散らかり、私たちの精神によくない影響を与えてしまいます。
プリンストン大学の研究結果を知ったとき、部屋に散らかったモノは子犬というより、2歳~5歳ぐらいの小さなこどものようなものかもしれない、と思いました。
子犬はうるさいですが、人間の言葉をしゃべりません。
子供は言葉をしゃべるから、私たちの脳に強烈なメッセージを送ってきます。「ママなんて大っ嫌い」とか。
ガラクタは家の中で、これをやっているのではないでしょうか。
出典 集中できないのはぐしゃぐしゃの部屋にいるから。ガラクタは脳にも悪影響を与えている│筆子ジャーナル

ほんとそのとおりで、もう子犬だのこどもだの、これ以上、めんどくせえな。

そう、モノを買うのもおっくうに思えた。




せっかく減らしたのに、また数を増やしたくない。

なので、不足していた靴下だけを2枚買って、すみやかにデパートを引き上げた。

以前は、まったくちがったな。

デパートへ行くと、なにかしら買い物をするのが当たり前だった。

買うモノがとくになくても、ぶらぶら見て回った。

なにかを見つけると、「おお、だからのぞいてよかった。いいモノを買えたなあ」と満足していた。

なんか「買い物をするのが、疑う余地もなく当たり前」になっていた。

あれ、なんだったんだろう?

「ぶらぶら見て、目についたモノを思いつきで買う」という、ナゾの行動。




モノを買ったら、どこに収納するか、手入れはどうするか、総数が増えてもだいじょうぶなのか、そんなのは、まったく考えていなかった。

だから、つねに汚部屋を形成していたのだ。

さすがにそれにうんざりして、「1000個捨てチャレンジ」をやってみた。

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ただでも、このぐらい限界までモノを絞りこむって、果たして20代30代でできたかね?

そんなに若いころは、とりあえず「思いつきで買って」、モノを増やして、あれ、オカしいな?ってのがふつうかもしれない。

使わないモノでも、もったいないと思って、捨てることはなかった。

ソレだよね。捨てなかったもんね。




あと、「やりたいこと」が明確でなかったせいでもある。

30~40代は山にハマッていたから、まあ、はっきりしていたものの、なんかあちこちよそ見をして、つい本を買ってみるとか多かった。

いま、60歳を前にして、これからはもう、ピアノしかできないと悟った。

ひとつしかデキないもんで。

ほかのことは、ぜんぶ「来世送り」なんだよ。

で、ピアノを超メインでやると決まったから、余計にモノを絞れるようになった。

だから、「やりたいこと」を決めるのが、まず先だねえ。

それが決まっているから、ほかのモノはバッサバッサ捨てられるんだよ。

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